引きずる荷物と落とした手帳 - わたしが猫に蹴っとばされる理由

　五時四十五分、奇妙な、そして幸福感の微塵も感じられぬ息苦しい夢から徐々に、かすれたグラデーションの上で重い荷物を引きずるような感覚とともに目覚めていった。夢と現の境目がわからぬというのではない。わかろうとしていない、という表現のほうが正しいだろう。落としてしまった手帳を、あえて拾わずに、たまたま開いたページを、しゃがみこみもせずに眺めるような。
　仕事。昨日ほぼ書き終えておいた某案件のコピー、推敲してさっさと納品してしまおうと思っていたのだが、改めてファイルを開き読みなおしてみると、3案中2案は軽い手術程度の手直しがしたくなってしまった。さらに、別の1案はそこから派生したバリエーションを書きたくなってしまい、結局納品まで、午前中いっぱいかかってしまうことに。時間はかけたし案の数も多めだというのに、実はあまり納得していない。
　スパゲティ・ミートソースで昼食。
　午後は夕方まで待機になってしまったので、先日のサーバダウン以降、なぜか使えなくなってしまったわが社スタジオ・キャットキック　http://www.catkick.com/ のお問い合わせフォームCGIを再設置することにした。まず、使用不能になった原因がまったくわからない。Perlのパスが変わってしまったのだろうか。契約しているネットラピュタのホームページにはCGIの設置方法に関する情報がほとんどなかったので、思いきって今までのCGIは廃棄し、新しいものを設置することにした。しかし、Perlパスが不明な状態ではCGIは使えない。というわけで、まったく未知の世界であったPHPのプログラムに変えてみた。もちろん自分では書けないからフリー素材を使用。ファイル数がCGIよりも少なく、設定もシンプル。FTPサーバへの設置も、あっという間だった。こりゃいいや。PHPの場合、動作は早いがセキュリティに問題があるなどという話もあるようだが、目的は見込客からのお問い合わせ用であって販売用ではないので、さほど神経質になる必要はないと判断した。いい感じだ。