わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

後藤明生『この人を見よ』読了

 未完の遺作なので読了もへったくれもないわけだが…。

 中野重治が知人の祝賀会やら葬式やらにやたらと顔を出していたが、唯一葬式に参加しなかった人がいる、それはなぜか…という議論が中途半端に進んだところで断筆。

 文学論小説、あるいは文学史小説という実験をしたかった…のだろうか。後藤明生がなくなって、もう十六年くらい? 本作はともかく、『挟み撃ち』は読み継がれるべき傑作。ほかの作品もどんどん読まなきゃね。

 

この人を見よ

この人を見よ

 

後藤明生の作品はこちら。Kindleでどんどん旧作が復刻されている。

 

 

挾み撃ち (講談社文芸文庫)

挾み撃ち (講談社文芸文庫)

 
挟み撃ち 後藤明生・電子書籍コレクション

挟み撃ち 後藤明生・電子書籍コレクション