六時起床。五月晴れ。
午後より妻と外出。銀座にあるポーラミュージアムアネックスで「束芋 透明な歪み」を見る。束芋の個展は横浜美術館以来かな。油絵という新たな取り組みをしていたけれど、やはりこの作家の持ち味は線画とアニメーションでこそ発揮されるんだなあ、と感じた。軽くて薄っぺらいのに密閉された空間が、自分の外側にあるのか、内側にあるのかよくわからず、それが存在するということ自体が、自分にとって、どんどん重たくなっていく。だが足止めを食らわされるという感覚ではなく、むしろ、重たさを打ち消すために、無理やり走り出していく…そんな衝動も感じられる不思議な作品。油絵のほうは、一点に留まったまま変化していく感覚。そうなっている他者を、あるいは自分自身を、じっと見つめる冷静な目。
ついでに松屋銀座に少し寄る。デザインギャラリー(だっけ?)で開催されていた「自生するデザイン」を見る。用の美を失ったデザインとは、アートではないのか? と思った。
ついでのついでに、というか、通りかかったので、銀座ソニーパークにも立ち寄った。エコでアートな物産展、って感じ? 空間デザインの完成度の高さはさすが。
夕方は松屋で買った、祇園の和菓子屋さん(名前忘れた)の柏餅を食べた。