五時四十分起床。目覚めた直後には感じなかった湿気と暑さが徐々に強まり、息苦しさを体の重さが思考を微妙に邪魔するのだが、仕事がさほど立て込んでいないのは幸いだ。時間は空き気味なので、少し作業し一区切りつけては休み、溜め込んでいたビジネス関連の本をパラパラめくってみる、という贅沢な時間の使い方をしている。
午後、妻と散歩へ。昨日のTBSラジオ「伊集院光とらじおと」で紹介されていたコンバース風(というかどちらかというとパラディウムに似ているのだが)の長靴を見に行ったのだが、残念ながら在庫がなかった。小雨がぱらついてきたので、慌てて帰った。
夕食はきのこと豚肉のカレー。
黒川創「覚えていること」(「新潮」2019年7が都合掲載)読了。断片的な記憶、そして歴史の至るところに潜む「死」の影。だがそれは常に「生」と隣り合わせであり、むしろ「生」との向き合い方次第で、「死」のあり方も、価値も、変わってくるのではないか。死とは、虚無に帰すことではない。そんなあたりまえなことを、今さならがら、そして静かに考えた。