五時四十五分起床。秋分の日。休日だが、平日と同じ時間に起きた。目覚めた直後は小雨がぱらついていたが一時間もするとやみ、もう一時間すると空が陽射しで明るくなり、途切れ途切れではあるが青空も見えはじめた。読書。
掃除を済ませてから、妻のiPhoneの設定のつづき。docomoのSPメール、そして会社のメールを使えるようにした。
昼食後は妻と外出。西荻窪の自転車店「サイクルスポット」で折畳み自転車を購入。若い女性の店員がわかりやすく丁寧に対応してくれた。こういったショップの店員はえてして詳しすぎて下手に質問すると怒られそうなちょっとコワイ人が多いのだが、女性だとその敷居が一気に下がる気がする。本当はかなり詳しい型なのだろうけれど。4万円くらいかな、と考えていたのだが、登録料や別売りのライト、鍵などを合わせても3万円でたっぷりお釣りが来た。夕方にまた来ると伝え、セッティングをお願いした。
歩いて吉祥寺へ。途中で江口寿史を見かけた。

step ― Eguchi Hisashi Illustration Book ―
- 作者: 江口寿史
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2018/04/24
- メディア: 単行本
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妻のコンタクトレンズ、そして吉祥寺美術館で開催中の、絵本作家きくちちきの個展「しろ と くろ」を見る。躍動感と意外な想像力に溢れた、子どもの視点を、そして親の視点を大切にした作風。タッチだけ見るとミロコマチコに似ているのだが、動物や植物、昆虫、そしてニンゲンを含むありとあらゆる生物に対する愛、生命に対する畏敬の念に溢れている。
東急百貨店の北海道物産展で海鮮弁当を購入し、西荻で自転車を受け取ってから帰宅。
安藤礼二「純粋天皇の胎水」(「群像」2019年10月号掲載)読了。問題作『セヴンティーン』から傑作『万延元年のフットボール』あたりまでの大江健三郎論。折口の民俗学の影響があることはよく言われていたけれど、影響なんて一言では済まされないほど緻密に世界が構築されていること、そして三島の思想との類似性と違いが明確化されていて、非常に読みごたえがあった。これを読んでから『万延元年』を読み直すと、新たな発見だらけになりそう。