五時四十分起床。冷え込みはいっそう厳しくなり、東側の窓から見える朝の空の色は鉛色で、冬は今がまさに本番なのだ、と安直に感じてしまう。防寒という二文字が頭から離れなくなりそうになったものの、緊急事態宣言で外出が制約されている今、外での防寒はさほど重要ではないのかもしれないな、と思い直しながら身支度を進めた。
仕事。案件によってはすでにフル稼働しているものもあるのだが、そうでもない、スロースタートな案件も少なからずある。メールの文頭に新年の挨拶を書き込む機会は徐々に減っているが、なお年賀状は届きつづけている。こちらから出した年賀状はリモートワークでオフィスに行く機会が減っている今、まだ読まれていないものも多いのではないか。さみしいというより、時間の流れ方がバラバラに分解されているような印象。
某金融系案件の販促物の構成とコピーを黙々と。ペンを握りキーを叩く手はフル稼働しているのだが、年末年始の休みを脳の方が引きずっているようで、きびきびとものを考えることができない。いや、できているのかもしれない。おそらく、休み前の自分を過大評価しているだけなのだろう。お前はもっと効率よく、さっさと手を動かせる。集中力だってもっとあったじゃないか。そんなことをつい思ってしまい、それはおおげさだろう、と一人でやんわり否定し心の中だけで苦笑している。……こうして文章にしてみると、馬鹿みたいだ。
▼届いた。