2016-07-24 佐伯一麦「山海記」(4) 読書日記 日本文学 小説 「群像」2016年8月号掲載。 東北の震災後、被災地に住みつづける作家の「彼」は、水辺の災害の傷跡を歴史の中に残す土地をめぐる旅をつづける。地名の由来、古代の天皇と神の伝承。震災を背景としているところがズシンと重くのしかかるのだが、歴史を辿り断片的なエピソードを重ねていく手法は、大好きな後藤明生あたりを想起させる。 群像 2016年 08 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/07/07 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 佐伯一麦の作品はこちら。