わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

保坂和志「鉄の胡蝶は夢と歳月に記憶は彫るか」(7)

「群像」2019年2月号掲載。猫との記憶、音楽の記憶、ドラマの記憶といった断片を、人との記憶が貫いていく。いや、違うかもしれない。すべての記憶を、すべての記憶が貫き合っている。だから記憶は、一直線に向かっていかない。複雑の網目状に広がる、ノンリニアな記憶と感動を、唐突な展開や主語の意図的な混濁といった技法を使いながら、作者は想いのままにつづっていく。しかし、その綴り方は言葉である限り、リニアにならざるを得ない。この差異が面白い。

 

 

群像 2019年 02 月号 [雑誌]

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ハレルヤ

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猫の散歩道 (中公文庫)

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カフカ式練習帳 (河出文庫)

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