2006-10-21から1日間の記事一覧
花子は日記の朝の描写の部分に書いた通り。今は寝ている。 麦次郎、黒光りする鼻の、穴のあたりに、一部光らない部分があるのに気づいた。ひょっとして、と思い、麦を膝に乗せてから両膝で挟み込んで身体を固定し、左手で首を掴んで右手で左側の鼻の穴をカキ…
デヴィッド・シルヴィアンとの対談。三十歳近く歳が離れたこのふたりが友人であることがすでに驚きなのだけれど、対等の立場から芸術論を交わし、それが討論とならずに調和し、さらにはお互いの体験や考えを述べることで自身の芸術論を深めあう、というなん…
「返信」を読みはじめる。内田魯庵の小品「漱石の万年筆」を紹介するところからはじまる。魯庵は、漱石は自分には気難しい一面は見せず、その頃は誰にも親しげだった、という話を書いている、と紹介するのだけれど、いきなりそのあとに それから、万年筆のこ…
「古い皮の袋」を読み終えたところで、残りを読むのをやめた。いや、正確には次の章(タイトル忘れた)を読みはじめてすぐのところで。この世によく似てはいるものの寓意に満ちた異世界に主人公と家族は生きていて、その異世界をさらに不思議かつより強い寓…
花子が枕元にいる。眠ってはいないようだ。蒲団の中からそっと手を伸ばし、腹のあたりを撫でてやるとすぐにゴロゴロと声が聞こえてくる。手を止め、上半身だけを起こして時計を見る。七時三十分。今日は完全オフの日だから、もう少し寝てもよい。では、寝よ…