わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

堀江敏幸『河岸忘日抄』

嵐。動かない船の中で体験する嵐。

肥満インコのダイエット作戦

七時起床。昨夜、インコのぷちぷちといっしょに風呂に入ったときのことだ。脱衣所で思うように飛べず、三度も壁にぶつかった。そのままスルスルスルと壁に沿うようにして床に落ちる。これが堪えたのか、それから大人しくなってしまい話しかけても反応が鈍い…

堀江敏幸『河岸忘日抄』

この小説は寓話なのではないか。そんな気がしてきた。なのに説教がましい感じがしないのは、主人公がモラトリアムの真っ最中で常に迷い考えつづけているからか。答えのない寓話。そんな感じ。

億劫

三時三十分。熱帯夜なのだろうか、鈍く湯だった重たい体を引きずるように起き上がり、いつものように騒ぐ花子にゴハンをあげた。もう一度床に入る。ところが目を閉じても寝返りをしても布団のかかり具合を直しても眠れない。暑いというだけではない。仕事が…

諸星大二郎『トゥルーテおばさん』

「栞と紙魚子」に劣らぬ馬鹿馬鹿しい作品の予感がして購入。 『西遊妖猿伝』の続編は出ないのかなあ。トゥルーデおばさん作者: 諸星大二郎出版社/メーカー: 朝日ソノラマ発売日: 2006/02/23メディア: コミック購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (…

安彦良和『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』

ぼくもガンダム世代である。しかし世のガンヲタさんたちほどガンダムに思い入れがあるわけではない。なのに購入したのは、本作に「歴史」の視点があると新聞で評されていたから。近ごろは「歴史」が気になって仕方ないのだ。機動戦士ガンダム THE ORIGIN (1)…

堀江敏幸『河岸忘日抄』

主人公の心は戦争へも向かう。おそらくはイラク戦争あるいは終結後のイラクでの小規模戦闘のことだろう。内へ向かっていた意識が、外へ、しかも今の彼がいる状況とは正反対の状況へと向かう。

忘れたということ

なぜそうなったのか、理由がわからない。就寝する前の習慣だったはずだ。意識せずとも手は自然に動いていた。確かに行ったか、過ちはないか。そう確認するまでもなく、確実に行われていた。それなのに、昨夜は忘れた。なぜだろう。昨夜のぼくの心境や行動に…

堀江敏幸『河岸忘日抄』

若くして他界してしまったらしい妹のことを思い出す主人公。妹は「自由になるためにはぜんぶ捨てなくちゃならない」と信じ、そのために国までも捨てようとしていたが、ある日考えを改める。 それが、まちがってた。いまこの世界で他人から完璧に離れているな…

アヂイ

七時起床。「アヂイ」というカタカナ三文字がついつい口から漏れる、そんな一日。時折雲のあいだから覗く明るい光に、心を震わせながら汗をかく。そこで声は漏れる。意識せずとも胃袋の奥のほうから、うっかり間違えて、そんな感じで飛び出してくる。アヂイ…

堀江敏幸『河岸忘日抄』

大家は主人公に「悲しみの定義とはなんだ」とむちゃな問いを投げ掛ける。主人公にはわからない。答えたところで、そんなもの定義されてたまるか、と大家に言い返されるだけ。 彼の家で珈琲をごちそうになることを楽しみにしている郵便配達夫が、ふと漏らした…

窓辺の花子

六時、雨音で目が覚める。近ごろは目が覚めると花子がどこにいるのかを確認するのが日課になった。大抵の場合、そばに置いたケージの屋根の上に転がっているか、ツメトギ専用となってしまった古い事務用イスの座面で丸まっているかのどちらかだが、時折ぼく…

コロッケパーティとウルシ予知

七時起床。朝から仕事である。十五時、ひとまず落ち着いたので休憩。十七時、母の日・父の日のプレゼントに買ったワコムのペンタブレットを持って義父母宅へ。先に来ていた義弟・フィアンセといっしょにコロッケパーティをする。好物なのでついつい箸が進む…

堀江敏幸『河岸忘日抄』

入院した大家との会話を思い出す主人公。孤独であるという状況をどう捉えるか。それによって人生は大きく変わるのかもしれない。病床で、こんな強気な発言をする大家は孤独であることを悲しむ人間だ。しかし、だからこそ彼は孤独ではない。強がれる相手がい…

小島信夫『残光』

御大、九十歳の最新長編。「群像」で先に書評を読んでしまったが、かなり老人力が発揮されているらしい。小島信夫には『抱擁家族』でノックアウトされてしまった。あと、『別れる理由』を読んでみたいんだけどなあ…あいにく絶版状態。 詳細モード 残光作者: …

空は好きだがそらいろは嫌い

八時起床。久々の晴。かと思えば、たちまち空には雲が広がりはじめた。しかし、久しぶりに陽光をおがめたのはうれしい。だがやはり、つきぬけるような空の青が見たい。雲の白とのコントラストが見たい。 子どものころは「そらいろ」という色が好きではなかっ…

堀江敏幸『河岸忘日抄』

大家の入院、近所に停泊していた船の暴漢事件。エピソードが少しずつ積み重ねられていくタイプの小説。それは新たな発見というよりも自分自身を確認する作業のように読める。と書くと私小説だな。そんな雰囲気は濃いが、私小説ではないと思う。

夢か現か

三時四十五分起床。ワールドカップ日本対ブラジル戦をテレビで観る。玉田が打ったシュートがゴールネットを揺らしたときは、日本中が期待に包まれたと思う。だがそれは長く続かなかった。世界が強すぎるのではない、と思った。ワールドカップ出場や決勝トー…

夏の兆し

七時起床。 空を雲に覆われたままに感じる夏の兆しは、一見愚鈍なようでどこかに鋭さを秘めているようだ、とここ数日感じている。満開になった紫陽花の花が曇り空のもと塊になって、感じるか感じないかといった程度の風にゆるやかに揺れるさまは心を幾分晴れ…

堀江敏幸『河岸忘日抄』

どのレコードが足りないのかが、ようやく判明。おそらくは、船に住みはじめる前に大家と聴いたときにそれはなくなった。しかし、そのメロディもジャケットも主人公は思い出せない。 そして主人公は、自分が住んでいる船を、こちら岸からしか見たことがないこ…

Tungsten Cのバッテリー寿命?

CPUが高速なのにバッテリーの持続が驚異的、動画再生などで使わなければ一週間二週間は軽く持つ、というのがウリのT|Cだが、最近フル充電してもわずか二日で20%程度まで減ってしまうことが増えた。購入したのが昨年の二月。たった一年四ヶ月だが、スケジュー…

ワハハハハハハハ

カミサンの誕生日。だが忙しくてなにもしてあげられない。本人はケータイを買ったし先日は家族そろって食事したからいいという。満たされているのなら、いいかなと考えてみる。たった一日の充実よりも、継続する充実のほうが貴重であるし、手に入れるのも困…

堀江敏幸『河岸忘日抄』

おいしいオムレツの焼き方。

体毛が濃いのはスネ毛くらいだが

夜中に花子が大騒ぎをはじめた。どうやら暑いと文句をいっているらしい。熱帯夜が来るには少々早すぎる。気温はさほど高くなっていないのだとは思うが、高い湿度が寝苦しさを高める。敷布団が岩盤浴のように思えてくる。パジャマがサウナスーツに思えてくる…

堀江敏幸『河岸忘日抄』

主人公の船を訪ねてくる女の子に関する描写がようやく登場。作者は意図的に時系列をバラバラにし、意識の流れに沿うかたちで再構成しているけれど、ちょっとやりすぎかなあ、これは。

ヘロヘロ

七時起床。蒸し暑い朝。日本代表引き分けのニュースが蒸し暑さを高める。 午前中は某団体パンフレット。午後から打ち合わせ三連チャン。そのうち二件が新規案件。疲れました。フウ。

西荻窪 「西荻牧場ぼぼり」

アイスクリーム店。おそらく東京一うまいんじゃないかなあ。おすすめは「しぼりたて牛乳」と、冬季限定の「いちごみるく」。目の前で新鮮ないちごをぐっちょんぐっちょんにつぶして、それを「しぼりたて牛乳」に混ぜてくれる。ベースの牛乳アイス(バニラで…

西荻窪 「えんず」

中央線のニオイが漂いつつも、どこかで一線を画しているような感じのする居酒屋。洒落ているのだが、気取っていない。かつおだしを利かせた和テイストの創作料理が多い、かな。おすすめは、もずくドレッシングとオクラでねっばねばのサラダ「えんずヘルシー…

雨上がりの夜道にアイス

雨音で何度か目覚めたが、十時まで布団に潜りつづけた。軽い頭痛。風邪かもしれない。念のため葛根湯を飲んでおくことに。 午前中は雨の中、西荻窪のパン屋「ムッシュ・ソレイユ」へ。買ってきたパンで昼食を摂る。 午後は読書、ストレッチなど。 十八時、西…