わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ひさびさにひっどい風邪

七時起床。雨。十時、小石川で打ち合わせするも、風邪が悪化。発熱している。午後は仕方なく休養。 夕方、近所の内科医院へ。気管支炎だった模様。肺炎のおそれもあるというので、採血、レントゲン。 明日の打ち合わせもキャンセルする。

風邪引いた

一日寝てた。

小島信夫『うるわしき日々』

夢の話がいつのまにかル・コルビュジエの建築展の話になり、気がついたら主人公の住む欠陥住宅を建てた建築家からの、十年後の詫びの手紙の紹介になった。すげえ展開。その不自然さが不自然におもえないのが老人力か。

ティファールとヨガボール

八時起床。曇り。だが暑さは昨日とさほどかわらない。 洗面所、トイレの掃除。 午後から西友へ。ティファールの鍋など購入。偶然義父母に会う。べープマットとヨガボールを購入したようだ。 夕食は麻婆茄子を作る。少し残った。夜は炭水化物を撮らない主義な…

真夏日の休日

八時三十分起床。鋭利な陽射しがカーテンを突き抜けてリビングに差し込んでいる。夏の朝だ。 喉が痛む。水分を失いかけた粘膜に紙やすりをかけられたような気分だ。掃除を済ませてから漢方薬局「ナガミネ薬局」に行ってみる。症状を話した。ここ一週間、こん…

小島信夫『うるわしき日々』

ありゃま。夢の描写ですか。

夜もなお

七時起床。蒸し暑い一日。 朝から数案件を同時進行。夕方は某アミューズメント企業企画のために店頭視察。赤羽、光が丘と回ったらたっぷり三時間かかった。荻窪ルミネの「ダロワイヨ」でパンを買ってから、まだなお蒸し暑い夜道を帰った。

蒸し風呂の大空

七時起床。妙に湿度が高い一日。 朝から某生命保険会社Web サイトのコピー。夕方、原宿のU社で打ち合わせ。小雨がぱらついている。空を見上げる。雲が幾重にも重なっている。汽水のように、雨雲とそうでない雲が入り交じっているのかもしれない、だから降っ…

小島信夫『うるわしき日々』

夫婦の連帯責任。そんな言葉が浮かぶ。相手の期待にそえなければ、裏切り。相手の負荷を軽くするためとはいえ、外部に助けを求めても、それは裏切りとなる。老夫婦とその妻は、外部とさまざまなかたちでコミュニケーションを取っていながらも、じつは自分た…

光は黄色い線

七時起床。曇り。雲の重なりと広がりが、おぼろげながらわかる。もうすぐあの雨雲も消え、能天気な太陽と能天気な青空と能天気な入道雲が登場するのだろう。そんなことを考えながら身支度し、仕事に取りかかると、午前中のほんのわずかな時間だが、わずかに…

小島信夫『うるわしき日々』

障害のあるアル中である五十五歳の息子を受け容れてくれる病院を探す老作家夫婦。

ダリに眠りをさまたげられる

夜は寝室にもなる書斎に、ダリのポスターが貼ってある。上半分は「記憶の固執の崩壊」という作品。誰もが知っているダラリくにゃりと曲がった時計が描かれた作品だ。下半分は真っ赤な地色に白抜きで「私はダリでしょう?」「ダリ回顧展」と書かれている。そ…

長風呂できない

七時起床。ひどい頭痛。土曜日に寝違えた。おそらくはその影響だろう。夕方まで集中して作業を進め、「貴子鍼灸治療室」で鍼を打ってもらう。五十本くらいうったかなあ。痛みはかなり引いたが、鍼で急に血行がよくなったせいか貧血っぽくなってしまい、帰宅…

小島信夫『うるわしき日々』

血のつながっていない息子の介護に根を上げはじめる老夫婦。その、状況に翻弄されつづけるさまが悲惨ゆえにこっけいなのだけれど、そこにふわりと、まっとうな悲しみが戻ってくる。 武田泰淳『目まいのする散歩』の後半にちょっと通じるところがあるかな。

パリのおしゃれな若者風

八時起床。疲れが抜けないので休養日にする。夕方、「Rosso」で髪を切る。夏仕様。担当の原田さんいわく「パリのおしゃれな若者風」。タハハ。もうすぐ三十七だよ、おれ。

東京国立博物館 プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展

江戸後期を代表する絵師、伊藤若冲の作品を中心にした企画展。狩野派なんかと比べると異端なのだが、近代から現代に至る世界中の美術を(節穴同然の目で、ではあるが)ひととおり見ているぼくらから見ると、当時の評価がどうのこうのというよりも、走った筆…

梅雨の記憶/土器の記憶

九時起床。疲れている。梅雨時に体調を崩すひとは多いようだ。高校一年の六月、クラスの3分の1が欠席ということがあった。担任はホームルームで「梅雨時は体調が乱れやすいから」と言い、ふーん、そうなのか、と思った記憶がある。そのころは、季節による体…

小島信夫『うるわしき日々』

息子がアル中で入院。妻はアルツハイマーの徴候が見え隠れしている。そんな状態におかれた主人公(おそらくは小島自身)は、なんだか外部とのコミュニケーションがみーんなズレている。事態は深刻なのに、どこかトンチンカンな感覚があるから悲壮さがつい笑…

夜空ノ河ノ岸ノ向コウ

七夕である。子どものころは毎年七夕が近づくと心がそわそわした。正月が来るよりもうれしい気分だったかもしれぬ。笹に願いごとを短冊をくくりつけるのが楽しみだったわけではない。むしろ願いごとを書くという行為がなんだかダサく思えてしかたなかった。…

おかげで作業ができない

七時起床。曇天。昨日より空には表情がある。わずかに、雲がうねっている。雨が降りはじめる気配はない。 午前中は事務処理。午後から某保険会社Web サイトなど。夕方、背中が痛み出したので整骨院へ。戻ってからまた仕事。二十二時三十分、ようやく目処が立…

小島信夫『うるわしき日々』

欠陥だらけだったマイホームについて、自虐的な描写が延々とつづく。悲壮な場面を極限まで重ねることで、悲壮さを飛び越えて客観的な、カッコつきの「笑い」に辿り着くのが小島節。

ミサイルと画用紙

七時起床。今日も灰色の雲が切れ目なく延々とつづく、地味な空。昨日、おとといはいくぶんではあるが雲の重なり具合に表情があった。曖昧なものの上に曖昧なものを重ねても、曖昧であることには変わりない。梅雨時の雲のかたちこそ曖昧の最たるもののような…

小島信夫『うるわしき日々』

名作『抱擁家族』の三十年後の世界。私小説。ボケ老人小説。本作は最近発表された『残光』へとつづいていく。

堀江敏幸『河岸忘日抄』読了したけど…

うーん。ひょっとしたら、日常をつうじて人生を、そしてそこに隠れた運命を描ききるという点で、堀江は中上と共通した要素をもっているのかな、なんて思いはじめた。波乱万丈のシケの日の海か、波風たたぬ穏やかな海か。そんな違いで、両者とも海であること…

尻丸出し

七時起床。午前中から打ち合わせのある日は朝が慌ただしくなる。しかし出かける前の作業に対する期待を捨ててしまえばゆとりはできる。問題は、そのゆとりはあくまで見せかけであって、作業を先延ばしにしているだけだということ。こんなことの繰り返しでは…

トリック劇場版2

細かな笑いの連続、時折おとずれる大きな笑い。。そして笑いがさめた直後に訪れる悲しみ。運命を「トリック」によって変えようとした哀れなペテン氏の生そのものである。…なんて書くと映画評っぽいかな。本作は重たいことは考えず、娯楽作品として楽しんだほ…

堀江敏幸『河岸忘日抄』読了

人生とは平凡な日々の連続である。平凡を平凡として受け取り、そこに生じていた偏りはそのままにすることで、時間の経過による是正を待つ。あるいは、平凡から生まれる新たな展開を待つ。現代という時代は、そんな生きかたこそがふさわしいのではないか、流…

まどろまない

六時五十分、花子に起こされる。久々にすっきりと起きることができた。寝汗の量は昨朝とかわらず、パジャマは相変わらず重く湿りクニャクニャとし、体のほうは、エアコンはドライモードにしておいたというのになぜか芯のほうまで冷えて硬くこわばった感じが…

堀江敏幸『河岸忘日抄』

数ヵ月ぶりに、しかも予防注射のついでに大家を見舞う主人公。そこでたまたま顔を合わせた大家の顧問弁護士と、これまでの記憶を掘り起こしながら会話するなかで彼は記憶というものについて思いをめぐらせる。大家はかつて彼にこう言った。 すでに起きてしま…

苦行と料理

八時三十分起床。暑い、おきるの面倒、とまどろみながら考えるうちにまた眠りに落ちる。心地よい眠りではない。むしろある種の苦行のような、何らかのつらさを己に強いるような眠りだ。しかし起きたところで達成感はない。起きるしかない、という観念の気持…