わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2007-02-28から1日間の記事一覧

花子、外出中に三日ぶりのウンコをしていた模様。ぼくらが帰ってきたら、そそくさと猫トイレのほうへ走り、砂を何度かチャッチャと掻いて、ここにウンコが出てますからね、はやく片づけてくださいね、とアピールした。 麦次郎、どんどん行動範囲が狭くなって…

山岡頼広「私小説と悪」

これも「群像」より。秋山駿の『私小説という人生』という評論の書評。明治以降、日本の私小説作家は、そして評論家(=小林秀雄ってことみたいだけど)はつねに「劇」の不在と「告白」の不能と戦わねばならなかった、といった主旨のことが書かれているよう…

古井由吉+松浦寿輝「対談 音声の回復と現代文学の可能性」

「群像」3月号より。パソコンによる安易な文章作成の実現とインターネットの普及による安易な情報発信の実現が、言葉のバブル状態を生み出している、と二氏は語る。「安易」とはぼくの解釈による言葉で、二人はこれをもう少し感覚的な表現、例えば恐怖感の欠…

高橋源一郎『ニッポンの小説 百年の孤独』

「死んだ人はお経やお祈りを聞くことができますか?」という章。中学生までの子どもたちに対して行われたアンケートで子どもたちの死の観念が曖昧になっているという結果が出た、という話から、文学は死者との対話をテーマにしつづけてきた、それこそが文学…

ラニーニャ

七時起床。昨夜は花子のシッコくさいニオイに悩まされることはなかった。 空模様が、春と冬の間の曖昧な空間をせわしなく往復している。霞みながら抜けてゆく冬空に北風が冷たく過ぎてゆくが、風が止まった刹那の陽光の暖かさは、たしかに春だ。エルニーニョ…