わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-03-03から1日間の記事一覧

古井由吉『ロベルト・ムージル』

何日か前に手に入れていたのだが、風邪引いたりコンサート行ったりで、紹介するタイミングを失していた。 古井の最新作は、なんと小説ではなくて作家論。帯にはこう書いてある。引用。 世紀末ウィーンの作家ムージルと20世紀精神の命運 現代の精神がたたずむ…

堀江敏幸『おぱらばん』

パリという異国で、フランス語という異国語に接しながら暮らす筆者のエッセイ……なのだろうが、ぼくはこれを私小説として読んでいる。『郊外へ』もそうだったが、堀江敏幸のエッセイは限りなく小説に近い。というよりも、鋭敏な感覚といい掘り下げ方といい言…

余裕返却

六時二十分起床。のどの痛みはほとんどないが、鼻づまりと頭痛には辟易する。昨日はかなり恢復した、と感じていたというのに、なんだこのありさまは。三月三日、桃の節句らしい暖かな日差しが東側の窓から差し込むが、頭痛のせいか、そこに春らしさを見出す…