読了
「x(閉じる)」。xは、記憶喪失者の記憶のクローズボックスとしての記号。これは連載で読んだ。 最後の作品「P.」。二世帯住宅での生活から逃げた実は偽名を使っていた義兄、必死で義兄の残した借金を返済しようとする元男性の姉、そして義兄の逃亡により空…
ま、ハッピーエンドということなのだろうなあ。 本作は、寓話だ。一人の男の異世界での不条理な体験談を通じて語られているのは、「受容すること」の大切さ、そして「あきらめないこと」の大切さ、ということなのかな。 ブッシュ・オブ・ゴースツ (ちくま文…
「7 グラッパをかなりかけます」。基本はおなじだがよく見ると違う二着の洋服を隣通しに並べてみました。という感じの作品。あるいは、物書きの女性という中心をから広がる作中の現実世界と、中心を共有する作中の虚構世界、という二重構造。構造に凝る作品…