わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

ニセモノの磁界

 五時五十分、布団の磁界から抜け出せず、しばし身体全体に感じる重さと闘いつづけたのだが、起きてみればその重さはたちまちどこかに消え去ってしまう。要するに、重いと感じていたものの正体は重さではなく眠気あるいは怠惰さだったということで、これは誰にでもあることなのだが、今朝の場合は特別で、起きた後の爽快感はここ数カ月の中で最高だったように思える。なぜだろう。
 曇りがちの朝の空から徐々に灰色が消え、明るい青と金色を帯びた陽光の輝きが目に飛び込むようになった。暑い。しかし部屋の中はというと、そうでもない。何日もつづいた冬のような気温が、マンションを深い部分から冷やしきってしまっていたのだろう。これが暖まるには、しばらく時間がかかるのではないか。
 朝のうちに、4kmほど走る。
 仕事。某百貨店企画。午前中、ちょっとだけ事務処理のために銀行へ。午後はまた企画に集中。
 夕食を食べながら「ゲゲゲの女房」2話分だけ見た。連続テレビ小説っていうんだっけ、これ、大胆な省略というものがほとんどなさそうだな。そんな、わかりにくい(要するに、見る側の想像力に委ねてしまう)ようなことをすると視聴率がたちまち低下するのかもしれない。

ゲゲゲの女房

ゲゲゲの女房

小島信夫「星」

 初期短篇集『殉教|微笑』より。軍隊時代のいじめ体験……なのかな。ねじくれた思考と感情が疎外を生み出すのだが、そのねじくれた思考もねじくれた感情も、被害者と加害者、双方が持っているのだから厄介だ。

殉教・微笑 (講談社文芸文庫)

殉教・微笑 (講談社文芸文庫)

小島信夫の作品はこちら。

ロルフィング・第2回目 その後(6日経過)

 夜になると異様に眠くなる。日中は大丈夫。
 昨日は重い荷物なんて持っていないというのに、強烈な腰痛に襲われた。だが、すぐに治った。代わりに、今朝起きたら右足首外側に軽い痛みがある。なんだろ、これ。もっとも日中は痛みがほとんどわからない。

ボディワーク入門―ロルフィングに親しむ103のテクニック

ボディワーク入門―ロルフィングに親しむ103のテクニック

ゆるめてリセット ロルフィング教室―一日7分!体を芯からラクにするボディワーク

ゆるめてリセット ロルフィング教室―一日7分!体を芯からラクにするボディワーク

「天然生活」6月号

 新聞1面の書籍広告欄で発見。ときどき本屋で見かけるが、買ったことも立ち読みしたこともない。なのになぜ気になったかというと、こんな企画があったから。

渡辺有子さんがつくる 金井美恵子さんの朝ごはん

 この金井美恵子さんって、小説家の金井さん? ご存じの方、コメント欄にご一報を。

天然生活 2010年 05月号 [雑誌]

天然生活 2010年 05月号 [雑誌]

風邪とごはん―ひく前ひいたひいた後

風邪とごはん―ひく前ひいたひいた後

文章教室 (河出文庫―文芸コレクション)

文章教室 (河出文庫―文芸コレクション)

渡辺有子の作品はこちら。知らなかったけど、料理研究家?
金井美恵子の作品はこちら。オススメは『柔らかい土をふんで、』。難解ですが。わからないままに読んで、わからないままに気に入った作品。

三浦しをん『天国旅行』

 今日の日経新聞の夕刊で、文芸評論家の北上二郎氏が紹介していた。三浦しをんは読んだことないけど、これはちょっと気になる。北上氏のミニ書評、引用。

死をテーマにした作品集だが、深く静かに、そして鋭く、読み手の心にしみ入ってくる。

天国旅行

天国旅行

↓これも気になっている。
神去なあなあ日常

神去なあなあ日常

三浦しをんの作品はこちら。『まほろ駅前多田便利軒』は買って読もうと思った。買わなかったけど。

夏樹静子『白愁のとき』

 夏樹さんの作品は、小説は読んだことがない。腰痛に苦しんでいたころに『腰痛放浪記 椅子がこわい』を読んだだけ。とくに気になっている作家ではないのだけれど、日経夕刊で夏樹さんが書いているコラムの内容がおもしろかったので読もうかな、と思った次第。この作品「精神余命」がテーマなのだそうだ。これは夏樹さんの造語。内容よりも何よりも、この言葉に惹かれてしまった。

白愁のとき (角川文庫)

白愁のとき (角川文庫)

白愁のとき (新潮文庫)

白愁のとき (新潮文庫)

白愁のとき (上) (大活字本シリーズ)

白愁のとき (上) (大活字本シリーズ)

白愁のとき (下) (大活字本シリーズ)

白愁のとき (下) (大活字本シリーズ)

夏樹静子の作品はこちら。ぼくが読んだ『椅子がこわい』、かなり売れている模様。

行ってみたい美術展「ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎 箱宇宙を讃えて」千葉県佐倉市・川村記念美術館

 箱の美術作品と現代詩の競演。睦郎さんの詩は好きだしコーネルの作品も気になるのだが、会場がちと遠い……。朝日新聞夕刊にあった、コーネルの「無題(星ホテル)」という作品に付けられた詩を引用。

閉じ込められた太陽は
小さく 小さくなる
テントウムシほど 小さく
それでも 太陽である証拠に
笑っている それとも
泣いているのか

 ついでに、睦郎さんのコーネル評も引用。

「孤独の悲しみと、そこから本当に好きなものを生み出すひそやかな喜びを感じる」

http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/index.html

永遠まで

永遠まで

ジョゼフ・コーネル関連の作品はこちら。
高橋睦郎の作品はこちら。