わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

三温四寒

 晩冬から初秋にかけては三寒四温という言葉があるが、三温四寒というのはあるのだろうか。今朝は妙に秋めいた空気が静かに、外に内にと流れている。昨日までの残暑、最高気温三十四度の熱気が、この冷えた朝の空にすっかり打ち消されてしまったのではないか。そしてこの暑さ、涼しさが三温四寒で繰り返され、やがて秋が来るのだろうか。ふとそんなことも考えたが、自分の頼りない記憶力で季節の移ろいをアタマの中に再現してみると、秋というものは突然やって来たように思える。ある日、忽然と夏が過ぎる。気温の上がる日はあるが、そこに身体を芯から沸騰させるような暑さはない。季節の変わり方にも個性のごときものがあるのか。そんなことを考えながら空を見上げつつ、燃えるゴミを出した。六時三十分、起床。
 筆記具メーカーリーフレット、某大学パンフレット、某ビルのレストラン街のチラシなど。午後から銀座にある代理店へ。某上場企業のCIの件で打ち合わせ。帰りがけに「Apple Store」に立ち寄り、噂の「iPod nano」をいじってみる。小さい。薄い。うっかり落としても気づかないくらいに軽い。デザインに魅力は感じたが、音楽はさほど自分にとって重要ではないので欲しくはならない。
 某通信会社のアニュアルレポートを書いてくれないか、と打診あり。アニュアルは制作実績がほとんどなく(チラシ的な補助ツールを何度かつくっただけ)、おまけに事例(何の事例なのかは不明)を5件だか6件だか掲載したいらしく、その取材をいきなり明日、3件つづけてやってほしいという。経験の浅いツールの取材を、下調べもなく翌日3件はさすがに厳しい。ホイホイと受けて自分の首を絞めるのもイヤだし、コンビニ的に何でも請け負ってもらえると受け取られても困ってしまうので(ひとりゆえにキャパは少ない。仕事はどうしても選ばなければならない)、丁重にお断りした。
 おやつにたい焼きをたべた。小倉あん、ずんだあん、紫芋あん。
 夜、ドラマ「電車男」。笑いながら、軽く感動できる作品。ドラマの使命って、そんなところだと思う。重たいテーマの作品を否定するわけではないが。
週刊モーニング」。「バガボンド」、清十郎が切られた。血がドバドバ出ているのに、痛そうに見えないマンガだ。

 古井由吉『聖なるものを訪ねて』を読みはじめる。短編連作私小説なのかな。




聖なるものを訪ねて

聖なるものを訪ねて