わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

玄人裸足

 七時起床。大きな停電があったようだが、杉並区は問題なかった。だが、はてなダイアリーのサーバが落ちている。交通網もかなりの影響が出たようだ。
 十時三十分、霞ヶ関へ。電車は通常よりやや空き気味。得意先では、ロビーにはいつも来客がごった返していたのだが、今日はわれわれ以外誰もいない。
 午後、西荻窪へ。悪化した首の治療のために、鍼灸院へ。首、肩、背中に四十本以上打たれた。好転反応なのか、首と頭がズンと重たい。だが、首のつっぱった感覚は消えている。
 十五時、帰社/帰宅。一時間少々、大慌てで作業をしてから荻窪の杉並公会堂へ。カミサン、義父母と歯科医兼噺家立川流Cコース・並川抜志先生主催の素人落語会「玄人裸足」を見る。

  • 並川抜志「小言幸兵衛クリニック版」…センセ、ちょっと上がってたかな。前半の歯科衛生士と先生の対話の部分は、フィクションなのに妙にリアリティがあった。
  • 西正亭ばちあたり「風呂敷」…温泉旅館を勘当された桃売り噺家。メリハリがあって、観客を引き込むチカラがとても強いと思った。
  • 立川キウイ「子褒め」…成長ぶりにびっくり。6年ぶりに見たが、以前は平坦な一本道を全力疾走しているだけという感じだったが、今日は起伏の多い山道を、ゆっくり登ったり駆け降りたり、そんな心地よいリズムがあった。くすぐりかたもなかなか。枕(前フリのお話)だけじゃない、噺自体がちゃんと受けているではないか。この後に高座に上がった談四楼師匠も褒めていた。先日の、このブログでの、本人との一連のやりとりも無駄ではなかった!と信じたい。
  • 快楽亭狂志「首提灯」…長野の小学校の教師でありながら、元立川流の借金王・快楽亭ブラック師匠の弟子。枕の水戸黄門ネタが、内容はベタなんだがおもしろかった。こういうのを技巧って言うんだろうなあ。噺の方は、バンスカと爆笑を誘うのではなく、じっくりと聞き入らせてホホホと笑わせるような感じ。
  • 立川談四楼…ネタはしませんでした。漫談? 素人とプロの違いのお話し、今朝の停電のお話、挨拶の話とつづいてから、冠婚葬祭における日本語の妙についてへと話題は流れていく。小説家でもあるだけに、言葉を題材にした話の構成力に脱帽。
  • 橋本アキット(ジャグリング&マジック)…長野を拠点に活動する高校生ジャグラー。ジャグリングはもちろんのこと、客いじりのうまいのなんのって。
  • 並川抜志「禁酒番屋」…並川センセ、チンチンとかオシッコとか好きなんだよなあ。

 会場で立川キウイ氏にあいさつ。談四楼師匠の小説サイン本と、快楽亭ブラック落語CDを購入。なぜかキウイジャムをもらった。明日食べるつもり。
 夕食は義父母と荻窪のインド料理店「ナタラジ」へ。長居せず、すぐに帰った。

 読書はこれから。