わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

高橋たか子『墓の話』

 主人公は、ドイツ人女性のガイドとともにヴェルダンの要塞跡を訪れる。古戦場。つまり、屍の山ができた場所である。主人公の思いは、戦争の悲壮さはもちろんのこと、そこでひとが(たくさん)死んだという事実、そしてそこには(たくさんの)墓もあるということへと向かってゆく。