38歳になるぼくに、この本を読む資格は……当然、ある。
松岡正剛と言えば「編集術」だが、本書も編集的観点で世界や日本や宗教や歴史を見る、ということなのだろうか。以下は帯にあった文章。
なぜか日本人は仏教のことも、着物のことも、三味線のことも知らなくなってしまったのです。伊勢神宮や床の間や、連歌や国学や日本の数学者のこともあまりよくわかってはいません。それだけではなく、日米安保条約が何を足枷にどれくらい続くのか、中国がどんな現代史のなかにいるのか、世界中のマグロと日本はどういうふうにつながっているのか、そういうこともよくわからない。いったいこういうなかで、私たちは何を感じたり、考えたりすればいいのか……
編集術でナショナリズムとグローバリズムを一気に理解して明るい未来をつくりましょー、ということなのかな。目的はさておき、試みはおもしろそう。
- 作者: 松岡正剛
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2006/12/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 25人 クリック: 162回
- この商品を含むブログ (138件) を見る