もうすぐラスト。急展開的な畳み込み。
と書いてからまた読みはじめて、すぐ読了。
立派なエンタメ小説ですね。たしかに娯楽作品としては傑作だと思うが、帯にあった「最高傑作」というのはどうなのだろう。作者の他の作品は読んだことがないのだが。Amazonでの読者評価は高かったなあ。
作者は人が殺される理由の小ささや偶然性だとか、そこから広がる事態の大きさだとか、そんなものを描きたかったのだろう。そこから、人間社会に潜む常識の歪みのようなものをえぐりだしたかったのだろう。成功しているとは思う。だがそこに新しい発見はない。
うーん。めずらしくキビしいこと書いちゃったな。
- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 単行本
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