わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

ひじきとカレー

 ひじき食いてえ。お出汁にびちゃびちゃに浸った真っ黒黒助なひじきをどんぶり一杯一気食いしてえ。朝からそんな思いにとらわれていた。焼き肉でなくピザでなく餃子でなくひじきだったのは、おそらく無意識の領域では自分の胃袋の不調を感じており、しかし食欲は本能的に暴発したがっており、その折り合いのいい食べ物は、というところで、好物のひとつであるひじき煮がふわりと思い浮かんだのだと思う。だが所詮は無意識が妥協の末にイメージした産物、ひじきへの欲求はそう長つづきせず、身支度を終えたころにはすっかり失せていた。何かをたらふく食いてえ、という欲求も、どこかに消えていた。六時起床。
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 この時点で、なぜひじきだったのかをもっとしっかり考えておけばよかった。と後悔するほどでもないのだが、胃の不調ゆえのひじきという考察が間違っていないとすれば、昼食は昨夜の残りの炒り鶏で作った和風カレーではなく、白米とひじきとみそ汁くらいにしておくべきだったが、ひじきなんて作り置きもなかったのだからそうもいかない。胃の不調を自覚せぬまま意外に脂こってりの和風カレーを二杯も平らげた結果、たちまち調子がおかしくなってしまった。胃が動いていない。鉛のように重たい。おまけにはじっこのほう(だと思うがよくわからん)が、ちくりちくりと傷んでいる。それでも構わず仕事をつづけたら、調子の悪い胃のほうに血液が一気に流れ込んだのか、貧血っぽくなってしまった。アタマの中が真っ白になり、天地左右の感覚が狂いはじめた。こりゃやべえ、と思い、胃薬を飲んでから一時間少々横になる。これでかなり楽になった。目まいは消えた。アタマの中も白一色から色とりどりに戻ってくれた。だが胃は相変わらず動いていない。まあ、仕方ない。様子を見ながら、仕事をつづけた。
 夜は念のためにみそ汁と伊達巻きちょっとだけにしておいた。カミサンはピザを食べたがっていたのだが、申し訳ない。