「マルスの歌」。時は戦中。銀座に住む若き主人公と親しくしている帯子という女性の姉、冬子がガス自殺をする。それを看取った亭主の三治のもとに、召集令状が届いてしまう。しかも、通夜の真っ最中に。その翌日、三治は帯子とともに姿を消してしまう……。
作中には「マルスの歌」という歌が登場する。実際にある歌かどうかは知らない。あったとしても、どんな歌なのか。よくわからんが、文脈から察するに国民の士気を高める戦争賛歌なのだろう。本作、戦中は発禁処分をくらったらしい。
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