「やすみしほどを」。連歌はあっけらかーんとしていながらも、よくよく読めばみな絶望の淵ぎりぎりをなぞるような感覚。なにやら怪しい気分になってくるのだが、最後の4行を読んで、救われた気がした。引用。
生まれては馨しくあれな暫しとも
このひとときを雲となしはて
見るままに空しきものか照る木の葉
色なき山もやがて春風
- 作者: 古井由吉
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/03
- メディア: 単行本
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「やすみしほどを」。連歌はあっけらかーんとしていながらも、よくよく読めばみな絶望の淵ぎりぎりをなぞるような感覚。なにやら怪しい気分になってくるのだが、最後の4行を読んで、救われた気がした。引用。
生まれては馨しくあれな暫しとも
このひとときを雲となしはて
見るままに空しきものか照る木の葉
色なき山もやがて春風