わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

吸血鬼エリートとマンモスフラワー

 六時起床。夏の夜の暑さは外側というよりもむしろ内側からじわりと湧き出てくるようで、その気まぐれな湧き出し方に一晩中、苦しめられるという表現は大げさなのだが、それに限りなく近い、不快な思いをすることになる。その都度、猫たちが起きている。それとも逆に、猫たちが断続的に起きて騒ぐので、実は一晩中感じてる暑さを、断続的な現象だと勘違いしているだけのことかもしれない。いずれにせよ朝日を見れば体の不快さはつづいていようと、ひとまず気分だけはそれなりに晴れる。ところが今朝の空はめずらしく曇天。目にした途端に気が沈みかけたが、玄関を開けて外廊下に出てみると、夜のうちに冷やされた外気が、季節外れと言えなくもない涼やかさで、ゆるくそよいでいる。ドアチェーンをかけてドアを数センチだけ開けておいたら、ひんやりした外気が心地よいのか、花子はずっとそこから動こうとしなかった。扇風機のつくりだす人工の風との違いを、本能的に感じわけているようだ。
 午前中は掃除、少しだけ読書、テレビ「サンデージャポン」。
 午後からは例によって杉並アニメーションミュージアムへ。またまた「ゲゲゲの鬼太郎」を鑑賞する。今日は90年代に放映された第四期から「吸血鬼エリート」と「マンモスフラワー」。第四期は憂歌団が主題歌を担当していて、これがめっちゃくちゃシブくてかっこよい(にもかかわらず、やはりいずみたく水木しげるのコンビによる主題歌は名曲のようで、どんなに大人向けなアレンジになっていようと、この曲が流れはじめると、子どもたちは大合唱をはじめた。スゲエ。逆に「カランコロンの歌」のほうは最新作の第五期では使われなかったせいもあり、子どもたちはほとんどが無関心。しかしこのオノマトペをおもしろく感じる子は少なからずいるようで、何人かは、「からーん、ころーん」と口ずさんでいた。ぼくは「ゲゲゲのゲー」よりこちらのほうが原作の雰囲気が濃厚に出ていて好きなので、とてもうれしい。だって、鬼太郎の活躍を虫たちが讃えているあいだに、鬼太郎はどこかに消えてしまうんだぜ!)。ちょうど結婚して1年目か2年目で、よくカミサンとふたりで日曜朝9時から観ていた記憶がある(が、内容はほとんどおぼえてないんだよなあ……)。個人的な思い出はともかく、内容を記しておきたい。前者は原作の大まかなストーリー構成や雰囲気を守りつつモダナイズされた感じ。後者は原作で読んだ記憶がないので、たぶんオリジナルだと思う。エコを意識した内容と、派手なアクション、そして脱力的なオチ。

少年マガジン/オリジナル版 ゲゲゲの鬼太郎(1) (講談社漫画文庫)

少年マガジン/オリジナル版 ゲゲゲの鬼太郎(1) (講談社漫画文庫)

 薬局などで買い物をしてから帰宅。夕方、もう一度散歩へ。近ごろよく見るようになったサーモンピンクの夕焼けが、横へ横へと細くたなびくように、しかし色だけは力強く、広がっていた。
 夕食はチキン手羽元カレー。めんつゆ、酒、ココナッツミルクを入れてみた。ココナッツの風味は完全に消えたがコクは出た。