わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

ゲルハルト・ケップフ『フクロウの眼』

 第七章、物語のパターンというものをカゲキに否定している、と思ったら、その後につづいているのはスタンダードな物語だったりする……。まあ、さすがに父殺しじゃないんだけど。
 主人公と祖母の思い出を、「祖母の入浴」という習慣から語っている。そして、そこに挿入されたある郵便局員のファンタジー。本作のなかでは、珍しく心温まる話。まあ、若干ねじくれてはいるのだけれど。

ふくろうの眼 (文学の冒険)

ふくろうの眼 (文学の冒険)

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