六時起床。軽い寝汗、激しい寝相で丸まり捻れた掛け布団。雲が空を覆っているが陽射しは確かに感じられる。しかし昼まではとてももたないらしい。情報を知ってしまうと、その情報のフィルターごしに世界が見えるようになる。政治だの経済だの科学技術だの社会問題だの、そういったものにはこのフィルターは確かに必要なのだろうが、季節だの自然だのに、さらに言ってしまえば美の領域には、おおよそ不要と考えるべきで、ならば天気予報など今後一切チェックしないほうがいい、と極論を言い出しそうになるが、愛でる対象としての天気と、危惧すべき対象としての天気は同一でありながら別のものであり、別のものであるからには、やはり天気予報は後者のためにもチェックすべきなのだ。……と、朝からわけのわからんことを考えていたが、よくよく思い返すに、たいしたことは考えていない。考えても世界は変わらない、たぶん。
仕事。十一時、雨が降り出す前に散歩。ついでに西荻の「藤ノ木」で昼食用のパンを買った。
午後も黙々と仕事。BGMすら流さない書斎に、キーを叩く音と、降りはじめた雨の強い音が響く。ときおり花子のふにゃんふにゃんというわがままな気を帯びた鳴き声も混じる。
カミサンはぷちぷちを連れて鳥の病院へ。定期検診。問題なし。
籠もって作業していたのに、今ひとつアタマが働かない感覚。ちょっと切替が必要かもしれない。