今朝の朝日新聞朝刊より。今のユニクロを築く最初の一歩になったのがフリースだったのだと思うが、今やこの商品、国民の一人に一着、ってなくらい浸透した「国民服」と言えるのかもしれない。戦時中みたいでイヤな表現だが。
この広告、たくさんの人がコメントを寄せているのだけれど、フリースの着心地に関して語っている人だけでなく、自分の夢、しかも「○○になりたい」といった個人的な夢だけでなく、「○○な社会を実現できるよう、貢献したい」という社会的な夢まで、いっしょくたになって語られている。
ユニクロが自社のブランドと商品に、少なくとも日本市場においては過剰なほどの自信があるからこそ、服も、着る人の未来も、そして日本という国や世界全体の未来までも、いっしょくたに語ってしまえるのだろう。直接的に何らかの社会的価値を提供している商品やブランドではないというのに、メッセージとして社会的価値を語れてしまう。これまたCSV(Creating Shared Value)の一つの形態なのだと思うが…これって、恐ろしいことでもあるような。
- 作者: 柳井正・解説 プレジデント書籍編集部・編
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2010/12/27
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