「群像」2017年11月号掲載。この連載は史実の説明が大半になってしまうことが浩のだけれど、旧友とレコードを聴きまくった思い出だの、今回のように雪の中で十津川の吊り橋を渡る話だの、史実から離れたエピソードのほうがぐっと惹かれる。作家の冷静な視線のなかに、はしゃいでいるような無邪気な感覚がわずかに入り交じる。
「群像」2017年11月号掲載。この連載は史実の説明が大半になってしまうことが浩のだけれど、旧友とレコードを聴きまくった思い出だの、今回のように雪の中で十津川の吊り橋を渡る話だの、史実から離れたエピソードのほうがぐっと惹かれる。作家の冷静な視線のなかに、はしゃいでいるような無邪気な感覚がわずかに入り交じる。