「群像」2019年1月号掲載。言葉と人間存在の本質に大変化球で迫った大傑作『地球にちりばめられて』の第二章という位置づけらしい。
病院の半地下でお皿の下洗いの仕事をするムンンとヴィタのところに突然やって来た(というか迷いこんできた)男の名は、Susanoo。『地球にちりばめられて』にも同じ名の男が登場するが…。
多和田葉子は、今最も先鋭的な言葉を使え、最も独創的な世界を構築できる小説家なんじゃないかな。
▼多和田葉子の作品はこちら。 『献灯使』もすばらしかったなあ。