六時起床。今日は健診でバリウム検査があるから朝食はもちろん水も飲めない。たった一食、食べることができないだけで、ここまでサミシイ気持ちになるのか、と心の動き、ぶれの不思議さを感じつつ、身支度、掃除。
九時三十分、妻と高円寺の河北健診クリニックへ。もう十年以上、ここのお世話になっている。協会けんぽの制度を利用しての受診で毎年ほぼ同じ検査を繰り返しているわけだが、今年は五十歳になったからなのか、肺機能の計測と腹部のエコー検査が加わったので例年より時間がかかった。健診というより、半日コースの人間ドックに近いか。
荻窪ルミネの地下でナシゴレン、パッタイ、蒸し餃子を買って帰宅。妻と分けて食べた。
午後はひたすら仕事。バリウム検査の後で飲んだ下剤の効果が出はじめ、意識的に水分も取っているものだから、トイレの回数が午後だけで二十回以上。感覚がどんどんおかしくなってくる。ひとまず白い便の第一弾は出たが、本体はまだのようだ。
古井由吉『楽天の日々』。小説を書くという作業の果てしなさ、への、ぼやきに近い自己分析。