わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

微かな雨

 六時起床。雨だということは夕べの空模様と天気予報とでわかっていたが、降っている気配は感じられない。雨足が弱いか、それとも止んだか。窓からそっと外を覗くが、微かに降っているが、止みかけているようだった。ベランダの手すりは濡れているがコンクリートの床に湿り気はほぼ感じられず、一晩中それなりに降っていたのだろうと勝手に想像していたが、実はそうでもなく、降ったり止んだりを繰り返したか、むしろ止んでいる時間のほうが長かったのかもしれない。だとすれば、これは止みかけではなく降りはじめなのか。わからないが、気にせず身支度を進めた。この程度の低気圧なら、喘息の発作に苦しめられることもないだろう。

 日曜日なので仕事は休みとし、午前中は掃除と読書。「新潮」の古井由吉「遺稿」の残り2ページ分と、「群像」の富岡幸一郎古井由吉と現代世界」。ぼくが最も衝撃を受けた『仮往生伝試文』も扱われている。

 午後は劇場では見られなかった「スターウォーズ エピソード9 スカイウォーカーの夜明け」をAmazonで。なるほど。砂漠で始まった物語は、砂漠で幕を閉じるのか。そしてファミリーネームのなかった主人公は、最後の最後でそれを得ることになる。継ぐことについての物語でもあるのだな。

 夕食を摂りながら、NHK日曜美術館」。オルセー美術館の作品を8Kで撮影したという。高精細な撮影で名画を楽しむ、という姿勢が、筆致や細かな描き込みなど、ディテールにこだわった鑑賞を促していて面白かった。

 

群像 2020年 05 月号 [雑誌]

群像 2020年 05 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/04/07
  • メディア: 雑誌
 
新潮 2020年 05 月号

新潮 2020年 05 月号

  • 発売日: 2020/04/07
  • メディア: 雑誌
 
仮往生伝試文 (講談社文芸文庫)

仮往生伝試文 (講談社文芸文庫)

  • 作者:古井 由吉
  • 発売日: 2015/07/11
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

www.nhk.jp