もう三月か、という陳腐な感想をつい抱いてしまう。やたらと濃密な日々を過ごしているというのに、濃さより動きの速さ、変化の速さのほうにばかり、つい気を取られる。濃い状態は一瞬としてつづかず、あっという間につぎの、別種の濃さがやって来る。そこに身を浸し、濃さとともにある重さを全身に感じながら、あれこれバシャバシャとやっているうちに、次の濃さがやって来る。そんな日々がつづく。まあ、乗り切れば落ち着くだろうし、バシャバシャという行為は案外楽しい。
仕事。九時から新宿で新規案件の打ち合わせ。戻ってからあれこれと作業。久々に、MacとWindowsの互換性の問題によって納品したデータに不具合が生じていることを得意先から指摘される。ひさしぶりだ。だいぶよくなったと思っていたのだが。今回の案件はすべてWindowsで作業しなければいけなそうだ。さて、どうするか。11インチのモバイルノートしか持ってないんだよね。BootCampを設定すべきか。
読書は、定期購読している「群像」のめぼしいところをほぼ読み切ってしまったので、奥泉光『雪の階』を再開している。ま、「群像」の4月号が届いたらまた中断すると思うが。