わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

飛浩隆「未の木」

「群像」2020年1月号掲載。この作家のことは全然知らなかったのだが、SF作家としてかなり有名なようだ。だとすると知らなかったことがちょっと恥ずかしくなったりもするのだが。

 結婚記念日に単身赴任中の妻のもとに夫から送られてきた謎の鉢植え。諸星大二郎的な世界観だなあ、なんて思いながら読んでいたら、また違う展開になってきた。まだ読了していないが、なんだかコワイ。

 

 

群像 2020年 01 月号 [雑誌]

群像 2020年 01 月号 [雑誌]

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/12/07
  • メディア: 雑誌
 

 

 

自生の夢 (河出文庫)

自生の夢 (河出文庫)

 
零號琴

零號琴

 
自生の夢

自生の夢

 

 

七草をつくる

 今朝も五時四十分起床。

 年も明け、仕事はすでにフル稼働なのだが、まだ打ち合わせで取引先と会ってはいないので、世間がどのような雰囲気に包まれどのような動き方働き方をしているのかはまったくわからない。電話で新規の依頼を受けたからそれなりに稼働はしているのだろうが、総じて連絡のメールや電話の数は少ない。そのぶん、自分のペースで仕事を進められるのが幸いだ。妻が風邪のようで一日寝ていたから妻担当の家事の一部、おもには料理、その最低限の部分をぼくがやることになるから、多忙な状態だったらちょっと厳しかったかもしれない。昼前に一度手を止め、七草がゆをつくった。こんなことをできるのは自宅兼事務所の強みだ。

 夕方から雨。明日は、午前中は空が荒れるという。

 

 

1日でつくれるおせち 主婦の友生活シリーズ

1日でつくれるおせち 主婦の友生活シリーズ

 

 

今日の事件簿

  • 朝にフィリップス事件
  • スパイクのピンがなくなる?事件
  • 静かなる幕開け事件
  • 構想から具体化へ事件
  • 水を張っても大幅には上がらなかった事件
  • パンうまし事件
  • 高めの七草事件
  • 鼻切れ血事件
  • お茶二回事件
  • 鉛筆立て復活事件
  • 思いついてローストビーフサンド事件

 

 

 

三鷹へ

 五時五十分起床。昨夜、就寝前に降りはじめた雨はすでに止んだようだ。届いた新聞が雨よけのビニールに包まれていた。

 午後、妻と三鷹へ。三鷹市美術ギャラリーで吉田穂高展を観る。詳細別項。その後は吉祥寺で買い物。といっても日用品やら食材やら。

 夕食は吉祥寺アトレで買ったキンパとチヂミを食べた。食べながら、Eテレ日曜美術館」を観る。岡﨑乾二郎。美術の領域内で彫刻やら絵画やらインスタレーションやら建築やらを自在に動き回り、さらには言葉まで巻き込んで作品世界に深遠さや多義性、多様性を与えていく作風は驚きの連続。緻密に計算されているのに自由な世界観。すごい。

 

岡﨑乾二郎 視覚のカイソウ

岡﨑乾二郎 視覚のカイソウ

 
岡崎乾二郎―1979ー2014

岡崎乾二郎―1979ー2014

 
「反知性主義」に陥らないための必読書70冊

「反知性主義」に陥らないための必読書70冊

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/10/26
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

 

三鷹市美術ギャラリー 「壁に世界をみる ——吉田穂高」

 以前、ある企業のカレンダーの企画で作品を使わせていただき、不肖ながらぼくが解説を書いた洋画家/版画家の吉田博の息子さん。父親とは違いかなり前衛的な作風だとは聞いていたのだけれど、作品を実際に鑑賞したことはなかった。驚いたのは、その抽象性、そして時代性。60年代頃の作品は完全な抽象画で、これを主に木版画で展開しているのが二重の驚き。岡本太郎もかくや、というほどの熱いエネルギーと躍動性、そして抽象画には基本的に感じられることが少ない空間性に満ちた、不思議な作風。父親同様に旅好きだったようで、中南米の影響があるようなのだが、正直言って作品からではまったくわからない。そして70年代以降は、池田満寿夫横尾忠則のような具象性があるのに異質な感覚に満ちた「ここなんだけど、ここじゃない」という雰囲気の作品が多くなる。この時代の空気を感じた。こちらは木版に写真印刷の亜鉛凸版という技術を組み合わせた独自の手法を用いているそうだ。コラージュの作品も多かった。

 穂高氏が自分の作風を確立させるまでの道のりも感じられて、とてもいい企画展だった。

mitaka-sportsandculture.or.jp

f:id:catkicker001:20200105185354j:plain

f:id:catkicker001:20200105185440j:plain

 

 

変容と心配と

 五時五十分起床。昨日のインターバル走が少しこたえているようだ。曇天。微かな朝焼け。

 午前中は掃除。午後からは仕事。

 夕食は年末に作って寝かしておいたローストビーフをどんぶりにして食べた。食べながら、マツコ・デラックスがMCをするバラエティを観た。モヤモヤした日々やぐうたらした生活を送る人が自分の日常とはまったく異なる価値観や環境を持つ場所に放り込まれ、そこでなんらかの挑戦を50日間つづける。そのチャレンジ前と50日後でどれくらい顔が変わるのか、を追いかけるドキュメンタリー。何度か、土曜日の昼間に放送していたシリーズで観たことがある。まったくブレていない企画。その人の価値観が変わりすぎて人格がおかしくなるんじゃないかと少し心配になってしまう点も含めて、おもしろい。

 夜はランニングへ。11km。善福寺池のほとりでじいさんが野良猫にゴハンをあげていた。

 

 読書は磯崎憲一郎「わが人生最悪の時」(「群像」2020年1月号掲載)を少しだけ。

 

群像 2020年 01 月号 [雑誌]

群像 2020年 01 月号 [雑誌]

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/12/07
  • メディア: 雑誌
 

 

 

鳥獣戯画

鳥獣戯画

 
往古来今 (文春文庫 い 94-1)

往古来今 (文春文庫 い 94-1)

 

 

今日の事件簿

  • 不思議な脳内映像事件
  • 小さな文字でびっしりと事件
  • ひたすらミシンを考える事件
  • お隣ちゃんから新年のご挨拶事件
  • ワンちゃんニャンちゃんと仲よくなりたい子ども事件
  • ピーポーハウス大騒ぎ事件
  • お汁粉もりもり事件
  • 超常現象特番おもしろすぎ事件
  • 走り初めで250mインターバル走5本事件