わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2012-01-01から1年間の記事一覧

津島佑子「ヤマネコ・ドーム」

現在より十年くらい前のできごとなのだろうか。カズが病気で倒れ、ミッチとヨン子が駆けつける。そして、少しずつ明かされるカズとミッチの出生のヒミツ。かろうじて上手に生きる。そんな印象。群像 2013年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 201…

深いため息

あと十分、あと十分寝かせてもらえるとうれしい。だがそれは叶わない。猫が絶対に許してくれない。人間で言えば眉間に皺をよせたような、キッと眉をつり上げたような、ギロリとにらみを利かせたような、そんな表情でこちらを見つめ、アアーン、と腹の底から…

津島佑子「ヤマネコ・ドーム」

関東大震災と太平洋戦争を経験し、そして長年一緒に暮らしてきた息子に先立たれてしまった老母の、死を待ちながら生きる生活。死を求めながらも、必死になって生にしがみつく。震災はそんな暮らしのなかで起こるが、彼女の住む地域すなわち東京は大きくは揺…

止まらない

六時起床。今朝も早朝から仕事。土曜だというのに、得意先からメールがちょくちょく届く。みんないそがしいんだなあ、おれだけじゃないんだなあ、と痛感。 昼頃から雨。ひっそりと、息をひそめるように降りつづけている。

津島佑子「ヤマネコ・ドーム」

「群像」1月号掲載。震災後の放射能が降りかかるこの国が舞台。海外で暮らしていたミッチはこの国の危機が気になり帰国してしまう。ヨン子は友人だったミッチとカズとの記憶を懐かしく辿る。だが、ふいに悲しい記憶が、いや、悲しくはないのか、つらくていや…

アリンコ小学生

五時四十五分起床。今年の年末の仕事量は例年よりも明らかに多く、気を抜いているとこなしきれなくなりそうになる。早朝から気合いを入れて仕事。 十五時、散歩を兼ねてクイーンズ伊勢丹に買い出し。一年生だろうか、黄色い帽子をかぶり黄色い(なみすけのイ…

今日の事件簿

キャンセル事件 重複事件 読み間違い事件 そうかそういうことだったのか事件

保坂和志「未明の闘争」(39)

「群像」1月号掲載。もう、なにがなんだか、わけがわからない。現実世界における意識や関心の不安定な移ろいや焦点のあいまいさを、そのまま文章化したような。回を追うごとに、この傾向がより顕著に、そして過激になっていく感じ。群像 2013年 01月号 [雑誌…

もぞもぞと

五時五十分起床。晴。早朝より作業。先がまったく見えない中、新規の依頼や休眠案件の再開が重なり、さらに先が見えなくなった。手を動かすしかない。 午前中、今年からなぜか送付してもらえなくなってしまった年末調整の法定調書の用紙を受け取りに税務署へ…

大江健三郎「晩年様式集」(12)

「群像」1月号掲載。主要な作中人物が実在の者とそうでない者が混在しており、実は作者自身と思われる主人公であり語り手である長江古義人は限りなく大江さんに近そうではあるがまったく異なる人物。そして古義人の外側にいるはずの作者、大江さんは、どうや…

過眠

五時四十五分起床。仮眠ならぬ過眠か。体調不良とはいえ、寝すぎている。もう眠れない、という限界に達しているのか、目覚めるのは早い。まだ日は昇っていないだろう。朝の冷え込みのなかで熱を測ってみる。三十六度を下回っていた。寒いからか、はたまた体…

眠りと回復

何時に起きたと言うべきなのか、よくわからない。とにかく眠りつづけていた。 昼食はお粥。どろどろ。 午後にはほぼ平熱に戻った。だが、まだ頭がボーッとしている。仕事はメールチェックだけ行う。新規の依頼あり。年内はこれでいっぱいいっぱいかな。 十五…

救急(遅れて書いてます)

三時、気持ち悪くて目が覚めてしまう。トイレに直行。激しい嘔吐。すでに消化していてもよさそうなのに、食べたものがほぼそのまま出てきた。 四時、二度目の嘔吐。まだ出る。五時、三度目。六時、四度目。八時、五度目。もう水分しか出てこない。発熱してい…

カレンダー三昧(遅れて書いてます)

六時三十分起床。晴。動物の世話、ランニング、掃除。Amazonより、注文しておいた「群像」1月号、平野啓一郎『空白を満たしなさい』 が届いた。 午後より吉祥寺へ。パルコのリブロブックスで、白川静カレンダー、ご教訓カレンダー(三日坊主めくり)を購入。…

食べすぎですよ事件 丸ノ内曝睡事件その1 入って出て入って出る事件 思い立ったら鴨せいろ事件 トイレの中にツナの空き缶事件(なぜここで喰うのだ) 突然の新規三発事件 紀伊國屋は地震が起きると従業員総出でお客さんに「本から離れてください」ってやるん…

週刊モーニング

「グラゼニ」に登場した傍役の大阪某球団ファンの女性、友人のきのこさんにそっくりだ。グラゼニ(8) (モーニング KC)作者: アダチケイジ,森高夕次出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/11/22メディア: コミック購入: 2人 クリック: 1回この商品を含むブログ …

孤独な仕事、孤独のグルメ

五時五十分起床。首の筋違え、昨日よりはマシだがまだ痛む。湿布を貼って身支度。ニオイがイヤだったのか、インコのぷちぷちに思いきり噛まれた。 日中は黙々と仕事。昨日よりは暖かいようだが、冷えの名残がしぶとく根を張っているようで、床は氷の上のよう…

中上健次『異族』

日本という国では異族と見なされる男たちの苦悩や怒り、悲しみ、そしてあがきを描いているはずの作品が、いつしか国境を超えて、アジアにおける異族となりつつある。そこでもっとも大きな存在となっているのは怒りだ。相手をつぶしてしまおうと互いに画策し…

浅い谷

五時五十五分起床。身支度を済ませ、うーん、と伸びをしたら首のスジを違えた。痛いが、仕事。 朝なのだから時間がたつにつれて陽が高くなり明るく温かくなるのは当然のことなのだが、北西側にある書斎でスタンドの灯りだけを使って仕事をしていると、時間の…

今日の事件簿

加速装置がほしい事件 聞き分けがよいです事件 深夜に着信事件 目立ちますね事件 寝ちゃった事件 強引ですね事件 ごちそうさま事件 てんこもり事件 すき間をつくろう事件

中上健次『異族』

欲と不法行為と妄想のぶつかりあい。作品世界がどんどん大げさになっていく……。異族―中上健次選集〈2〉 (小学館文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー: 小学館発売日: 1998/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (8件) を見る異族作者…

触診と回復

五時五十分起床。一月か二月の厳冬の時期を思わせる冷え込みに圧倒されて身を縮ませた。十二月としては異常なのではないかと思ったが、異常であることが正常である、というのがここ数年の天気の傾向なのだから、これはごく普通のことなのだ、猛暑で朝から三…

保坂和志『アウトブリード』

個展会場に行くとき、電車の中で読んだ。90年代前半に発表されたエッセイ。いやあ、とんがってます。でも、今と比べて全然ぶれてないのがすごい。アウトブリード作者: 保坂和志出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 1998/05メディア: 単行本 クリック: 14回こ…

中上健次『異族』

ついにウガジンまでもが義兄弟の契りを交わす。 なんだか武器密輸とかシンジケートらしき存在とか、劇画みたいなストーリー展開になってきた。異族―中上健次選集〈2〉 (小学館文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー: 小学館発売日: 1998/10メディア: 文庫購入:…

最終日の夜は雨

六時三十分起床。風邪の気配は完全に消えたようだ。いつものように身支度、動物の世話。かかりつけ医に勧められたバナナをにちゃにちゃと食べた。血圧を下げる作用があるカリウムが豊富なので、高血圧気味の人にはいいそうだ。 念入りに掃除。エアコンで暖房…

中上健次『異族』

タツヤ、ウタリはシナリオ・ライターとともに沖縄・石垣島へ。宿泊先のバンガローで三人は、ウガジン、そして逃亡中のシムと出会う。青あざの三人の再会。 中上の他の作品よりキャラクターがよく動くし舞台も広いし、各シーンの映像をイメージしやすいし。し…

今日も眠気は

六時、目覚まし時計のアラームと、SiriにセットさせたiPod touchのアラームの同時アラートで起床。風邪っぽさはかなり抜けたようだ。薬が効いたのか、時効というか、風邪のウイルスの寿命みたいなものが来たのか。 掃除を済ませ、麦次郎に皮下輸液をし、仕事…

眠気とわたくし

六時起床。風邪っぽさ、抜けず。薬を飲む。眠気との闘い。 十五時、後楽園にて打ち合わせ二本。人と会っているときはさすがに眠くならない。 十七時三十分、帰社/帰宅。大騒ぎする猫たちをなだめながら仕事。 十九時、喘息の診察のため河合内科クリニックへ…

週刊モーニング

「カレチ」ついに蒸気機関車まで登場。鉄道の世界、いくらでもネタがあるんだなあ……。 「う」あと2話で終わるらしい。カレチ(4) (モーニング KC)作者: 池田邦彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/11/22メディア: コミック購入: 2人 クリック: 1回この商品…

無意味の原因

少し風邪っぽいのは、昨夜、吹きっさらしの寒空のもとでしばらく待ち合わせをしていたからか。それとも十年ぶりに食べて胸焼けを起こしたロッテリアのハンバーガー(塩漬けのように塩辛い)が引き金になってガタガタと体調が崩れていったのか。マスクをして…