わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

古井由吉「後の花」

「新潮」2015年8月号掲載の、連作短篇第1回。 今年の春の天候不順の中の桜の記憶。不安定な花の様子は、著者の幼少時の、終戦間際の東京の大空襲の記憶を呼び覚ます。 新潮 2015年 08 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/07/07 メディア: 雑…

ゴーヤのすれ違い

五時三十分起床。朝イチの小便がいつもに増して黄色いのに驚く。いや、寝ぼけていてそう見えただけなのかもしれない。麦次郎、またおしっこ失敗。ヤツのおしっこはぼくほど黄色くない。慢性腎不全だからだろうか。 八時、カミサンは相模大野へ。ぼくは掃除を…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学 近世篇20 遠近法の二つの身体」

「群像」2015年8月号掲載。前回で言及し問題提起していたヨーロッパにおける王の身体の二体論(自然的身体/政治的身体)がなぜ発生したのか。そのルーツを、著者は絵画の「遠近法」に読み取ろうとしている。西欧において絵画とはキリスト教の説話や教えを描…

突然の野菜

五時四十分、麦次郎のゲロで起床。ウンコしようとしてふんばったところ、なかなかでなくて、ふんばりすぎて気持ち悪くなったらしい。わが家ではキバリゲロと呼ぶ。つらそうだったので腹をマッサージしてやったが、ウンコは結局出ず、定位置の廊下でまた寝こ…

諸星大二郎『暗黒神話』

何年ぶりかで読み返している。『マッドメン』は本当に奇想天外な展開で先が読めないのに対し、本作は緻密に計算されつくした展開なのだが先が読めない。 暗黒神話 (集英社文庫―コミック版) 作者: 諸星大二郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 1996/11/01 メ…

慣れる/慣れない

六時起床。ああ、慣れたな、と感じさせる朝。朝のじわりとした暑さが、体になじみつつある。不快ではあるが、不快であることを体も心も受け入れてしまっている。捕虜や拉致状態の場合はこういう状況がよくない方向に進むのかもしれないが、平和な一般人の場…