わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

愉楽としての仕事

 七時起床。この時間、新成人の女性たちは着付けやらメイクやらでてんやわんやの大騒ぎなのだろうか、と思いながら、寝癖頭のままで窓とドアの結露拭きに精を出した。やんちゃな新成人男子は今年も全国各地で警官と衝突するのだろうか。年々荒くれぶりはセコくなっているような気がする。ぼくは以前の成人式問題は、どことなく学生運動と通じる部分があるような気がしているのだが、どうだろう。理論も理屈もない、理想もない、だが暴力への依存と警察権力への反抗は、いずれからも嗅ぎ取れるのではないか。
 終日仕事。痛んでいた手首、キネシオテープが効いたのか、今日はかなり楽である。しかし、一方で脳味噌がうまく回転しない。どことなく思考力がスローである。スローフードスローライフには好感が持てるが、スローな仕事はストレスが溜まることが少なくない。ゆっくり考え、アイデアを煮詰め、納得のいくコピーを練り上げる。その過程を愉しめれば最高なのだが(これこそがこの仕事をつづけている一番の理由でもある)、そんなことは行っていられない状況まで追いつめられることは意に反して多い。今日はどうか。世間は祝日、休みであるため緊迫した雰囲気はない。だが明日は胃カメラの検査が控えている。作業を進めるのはかなり厳しいだろう。そう思うと、追いつめられる。いや、自分で自分を追いつめてしまう。だが焦ってもアイデアは出ない。考えはまとまらない。開き直って、スロービジネスを愉しむしかないか。
 夕方、カウンセラーでスピリチュアル・ヒーラーであるゆうりさんhttp://www.lovelight.us/が遊びに来る。東京新名物「ごまたまご」をいただいた。ちょっとだけティーブレイク。その後、ゆうりさんはカミサンとおしゃべり、ぼくは仕事に戻る。いっしょに南欧家庭料理の「Bentornato」で食事。例によって、ゆうりさんの不思議な話で盛り上がる。四日間、誰とも話さず、目もあわせず、ひたすら自分の内面と対話しつづける修業があるらしいのだが、それを体験しようと思っているという話には驚いた。気が狂いそうじゃないか、とと訊ねると、キーッてなると思うとサラリと返された。二十時過ぎ、ぼくが明日の胃カメラのために絶食に入るため、解散する。
 夜、月九のドラマ「西遊記」を観る。うーん、なんだか少年ジャンプ的だなあ。キャラクター設定はおもしろいが、もうすこしディティールにも気を配ってほしいなあ。孫悟空、棒術が下手すぎる。沙悟浄は月牙斬を振り回してほしかった。まあ、動きが如意棒と似ちゃうから変えたのだろうけれど。