わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

狂った/狂わされた

 三時に尿意で起き、六時に花子にゴハンをせがまれて起き、七時三十分にぷちぷちにゴハンを与えるために起き、八時にちゃんと起きた。
 もはや戦後ではない、という言葉がその昔あったそうだが、今日はもはや冬ではない。かといって春でもない。狂った季節としかいいようがない。いや、正しくは狂わされた季節か。誰に狂わされたか。それは今さらここに書くまでもない。
 毎年、立春が過ぎたら高幡不動に一年の感謝を伝え新しい護符を頂戴することにしている。今年は今日をその日に選んだ。毎年護摩焚きがはじまるまではいつ咲くか、ようやく咲いたか、とやきもきさせる梅の花を観たり裏山に観たりして時間をつぶし、その間、そして本堂での護摩焚きがはじまってからも一年で最も冷え込むこの時期特有の、キンと冷えた金属の上に正座させられるような寒さに辟易するのだが、今日はむしろ着てきたコートにわずらわしさを感じ、ほころぶどころかあっけらかんと咲き乱れる梅に季節の狂いを実感するありさまだ。

 護摩焚きが終えてからは新宿へ移動。近々、義弟の結婚式がある。着ていけるスーツがないので(さすがに、身内の冠婚葬祭の場に「ヨウジヤマモト」のリベットがあちこちに打ってあったり無意味なファスナーがあったりするセットアップを着るわけにはいかない、もっともぼくはこれを仕事着として愛用しているのだが)、ヨウジのビジネスラインであるコスチュームドムで新調した。カミサンは冬物の最終セールで「リミフゥ」のジャケットとパンツを格安で購入した。掘り出し物だ。
 夕食は「サルバトーレ」のピザにした。食後は録画しておいた「カノッサの屈辱」を観る。携帯電話業界のことをフツーのひとよりはよく知っているぼくとしては、ちょっとおかしな、というより強引すぎる部分もあったかな。