わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

ぬくもりに弱い

 六時起床。布団を畳む際、ふと思いついて毛布をきれいに折り畳んだあと、デロンギのオイルヒーターの横にそっと置いておいた。花子、これが気に入ったようで毛布の上にちょいと乗ったきり、そこから離れようとしない。ころりと寝転がり、身体を丸めてすぐに眠り込んでしまった。食事とトイレ以外はどうやら一日中この毛布の上で寝て過ごしていたらしい。麦次郎も、冬場はリビングのホットカーペットの上からほとんど動かなくなる。猫というドウブツは、どうしてこれほどにぬくさ、ぬくもりに弱いのか。
 某特殊印刷会社DM、某生命保険会社キャンペーンなど。十五時、小石川にて打ち合わせ。コブクザクラが咲いているのを見かけた。曇りがちの空に、霞んだ白が幾重にも重なった花がぼんやりと溶け込むような、浮き立つような、不思議な存在感で目に飛び込んでくる。
 なぜだろうか、今日は他人との意志疎通が今ひとつうまくいかない。相手はそう思っていないようだが、こちらのわだかまりは強まるばかりだ。他人の目を気にしているというのではない。むしろ、それを無視して我を通そうとひとり気張っている。それが会話の中でぬるりと滑る。おかしな空回りをはじめてしまう。空回っているからか、相手の話す言葉のひとつひとつを受け止められない。言葉の端々が、どこかに飛ぶ。飛んでは消える。そして、消えた言葉を追ってはつかめず、つかめぬことにいらだってゆく。