「夕占」。ある男色家の苦悩を、「雨」を通じて巧みに描いている。物語性はほとんどない。小説というよりも、詩とは異なる形式を使った言葉の芸術という感じか。
登場するB……という少年、ひょっとしたら主人公の想像の世界だけの存在なのかもしれない。
- 作者: 松浦寿輝
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/06/10
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (37件) を見る
「夕占」。ある男色家の苦悩を、「雨」を通じて巧みに描いている。物語性はほとんどない。小説というよりも、詩とは異なる形式を使った言葉の芸術という感じか。
登場するB……という少年、ひょっとしたら主人公の想像の世界だけの存在なのかもしれない。