わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

ゆるやかな曇天

 六時起床。ゆるやかな曇天。そんな、意味不明な言葉が妙にしっくりする空。降りつづく雨ではなく、雨が降るのか降らぬのか、止むのか止まぬのか、そんな変化の緩やかさ、曖昧さこそが梅雨の本質なのかもしれない。その曖昧さが、だらだらとけだるい。だがそれでいて、奇妙なテンションの高さをも同時に感じさせているのだから不思議だ。最もそのテンションの高さは、梅雨によるものではないのかもしれない。雲の向こう側でほくそ笑んでいる夏が、影から暗示をかけているのかもしれない。
 湘南へ。今日も某所にて取材。予定は緩やかなはずだったのだが、空いた時間に書いてしまえ、と作業をはじめてみたら妙なくらい切羽詰まってしまい、おにぎり一個をもぐっとやっただけで、ただひたすらに手を動かしつづけた。最近は、取材のときは話を聞きながらBluetoothキーボードを使ってiPadでメモを取るようにしている。手書きでやるよりも可読性が高い。それにキーボードを使うと単語だけのメモにしようとせず、不思議と文章として残そうとするので、取材後の作業が飛躍的にしやすくなるのだ。iPadの予測変換機能のおかげで、ノートパソコンでメモを取るよりも早くなる点もイイ。問題は、早口な人、せっかちな人、自己主張の激しい人にはまったく通用しないということだ。
 十八時、帰社/帰宅。ヘロヘロになった。空はまだなお緩やかな曇天。それが、少しずつ時間をかけてゆるやかに陰っていく。 夜はのんびりしようと思ったが、データの整理などをしていたら結局休めなかった。