五時四十分起床。目覚めた瞬間から緊張を感じるのは東日本大震災直後に少し似ているが、あの時に感じていた一本筋の通った感覚が、今は弱い気がする。おそらく緊張の発生源が罹患しない限り体感できないからなのだろう。緊急事態宣言が正式に出ると、また心理的な変化があるのかもしれない。生活は今と変わらないのかもしれないが。
仕事。進めていた某ヘアケア系パンフレット、撮影が延期になったと連絡が入った。コピーはひとまず予定通り進めるが、撮影は5月以降になるのかもしれない。
午後、打ち合わせへ。人数を絞り、時間も最低限で、という条件での訪問。こちらから条件を出したのでも、先方から出されたのでもない。着席し目を合わせた瞬間に、今日はこういう条件でささっとやりましょう、とすぐに提案され、即合意となった。聞けば、代理店(総合印刷会社)の営業担当者はテレワーク中心だが印刷物の管理の関係があるので結局ほとんど毎日出社しているという。制作ディレクターは週2程度で基本はテレ。ぼくは自宅兼事務所だから関係なし。クライアントは金融機関なのでテレワークは難しいようだが、シフトを組んだ上での時差出勤となっているそうだ。残業は認められないという。これが新しい働き方になるのか、一時的なものなのかはわからない。だが、アフターコロナへの影響は確実にあるだろう。価値観の変化を促すものになるはずだ。
行きも帰りも、電車はガラガラだった。
夕方は書斎で作業。
夜は寝違えがかなり治ってきたので、久々にきちんと筋トレした。
読書は保坂和志「鉄の胡蝶は…」(「群像」2020年4月号掲載)。