2020-12-31 大澤真幸「〈世界史〉の哲学」現代篇(5) 〈しるし〉が来た 読書日記 評論 哲学 思想 歴史 大澤真幸 「群像」2021年1月号掲載。今月もニーチェの『ツァラトゥストラ』。永劫回帰という概念が、実はキェルケゴールと表裏一体のような関係をなしている。キェルケゴールの思想はキリスト教を信じるがゆえに神の矛盾に気づくというジレンマを抱えている、みたいな論考だった(と思う。うろ覚えだ)が、永劫回帰はニーチェが否定したキリスト教の概念を通じて、実はキリスト教の終末思想があってこそのものであり、出発点においては少なくともキリストの存在は肯定しているという考え方が、ものすごくエキサイティングで面白かった。 群像 2021年 01 月号 [雑誌] 発売日: 2020/12/07 メディア: 雑誌 〈世界史〉の哲学 近世篇 作者:大澤 真幸 発売日: 2017/03/22 メディア: 単行本 〈世界史〉の哲学 中世篇 作者:大澤真幸 発売日: 2014/02/28 メディア: Kindle版 〈世界史〉の哲学 古代篇 作者:大澤真幸 発売日: 2014/02/28 メディア: Kindle版 <世界史>の哲学 東洋篇 作者:大澤 真幸 発売日: 2014/01/30 メディア: 単行本 〈世界史〉の哲学 イスラーム篇 作者:大澤真幸 発売日: 2015/05/22 メディア: Kindle版