わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

大澤真幸「〈世界史〉の哲学」現代篇(5) 〈しるし〉が来た

「群像」2021年1月号掲載。今月もニーチェの『ツァラトゥストラ』。永劫回帰という概念が、実はキェルケゴールと表裏一体のような関係をなしている。キェルケゴールの思想はキリスト教を信じるがゆえに神の矛盾に気づくというジレンマを抱えている、みたいな論考だった(と思う。うろ覚えだ)が、永劫回帰ニーチェが否定したキリスト教の概念を通じて、実はキリスト教の終末思想があってこそのものであり、出発点においては少なくともキリストの存在は肯定しているという考え方が、ものすごくエキサイティングで面白かった。

 

群像 2021年 01 月号 [雑誌]

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〈世界史〉の哲学 近世篇

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〈世界史〉の哲学 中世篇

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〈世界史〉の哲学 古代篇

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<世界史>の哲学 東洋篇

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〈世界史〉の哲学 イスラーム篇

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