わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

人間、基本はハラだ。

 五時四十分起床。梅雨に戻ったような空模様が朝の空気や光の届き具合を変えているようで、目覚めが微かに重い。だからといっていつまでも布団でグダグダするということはなく、さっと起きて身支度をしたり医師に指示されてつづけている血圧を測ったりするわけだが、その動作の一つひとつに、今ひとつキレが足りないような気がするのは、やはり気のせいなのだろう。ただし、低気圧の影響だけはあるようだ。

 仕事。選手末から今日にかけて、連日のように案件の締切日があり、それを早め早めにとこなしているうちに、ようやくすべてから解放された。もっとも、提出後はそれに対するフィードバックが数日後に届き、その修正作業もまた最初の作業とおなじくらいの労力を要する。しかし今は、ささやかではあるが谷間のような状態にある。まだスケジュールが本格展開していない別の案件の資料を読み込んだり、溜め込んだ事務処理を済ませたり、新事業の計画を進めたり、とあれこれこなしているうちに、今日もまたあっという間に一日が過ぎた。

 ちょっと疲れが出たようで、腹が下る直前のような感覚が昼過ぎからずっとつづいている。今にもウンコをもらしかねない感じだったので、夕方は思い切って二時間ほど寝た。これでだいぶすっきりしたようで、夜はモリモリと食べることができた。人間、基本はハラだ。

 

 川崎徹「父のキャラメル」(「群像」2022年8月号掲載)。まったく話の合わなかった父の最後。病院の売店で買う父のキャラメルという存在が、親子の関係性の奇妙さ、複雑さ、そして希薄さの象徴になっているように思えた。うまいなあ。