わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-05-19から1日間の記事一覧

佐伯一麦『ノルゲ』

鬱病を患っていた主人公は、ノルウェーでの聴覚体験を通じて、自分が少しずつ変わりつつあるのを実感する。物語の軸の一つになっていたノルウェー人作家の小説「The Bird」の読解が、この聴覚の変化の部分に深くかかわっていく。別の作品の引用を通じて心理…

岡田利規「楽観的な方のケース」読了

「新潮」6月号掲載。岡田は第二回大江賞を受賞したが、本業は劇作家、演出家。 同棲する若い二人の日常のゆがみやひずみを、近所にできたべらぼうにうまいパン屋さんの話を軸に展開することで、妙なリアリティを生み出すことに成功している。パンに対する思…

浦沢直樹『MONSTER』

実は今まで未読なのであった。浦沢ファンなのに、なぜか。それは、連載時に途中の状態で一話だけ読み、まったくわけがわからなかったから。いつかきちんと読もうと思っていたのだが、思っているだけで一体何年過ぎたことか。 6巻まで読んだ。最大の謎が一向…

ありがたいかぎり

昨夜はどういうわけか猛烈な睡魔に襲われ、十時半には床につくという、まだチン毛も生えそろっていない子どものような早寝をしたのだが、一時過ぎ、すなわち普段の寝る時間、花子に起こされ、何かと思えばまずウンコをたれ、片付けたら今度はシッコをし、そ…