2012-01-01から1年間の記事一覧
ないことにされていた幼少時の「方違え」の記憶を探りつつも、父の、そして兄の死を、寄り添いつつもわずかに離れるような間合いで、弟は見届ける。死に片足突っ込んであの世を無理やり覗き込むのではなく、近寄ってきた死を静かに受けとめる。そんな態度か…
六時三十分起床。花子が執拗に、いや念入りに、という表現のほうが合うだろうか、ともかくしつこく、体を何度も繰り返しすりつけてくる。ここ数日、家を空けることが多かったからか。今日は出掛けるな、と言っているのかもしれないが、実際のところはどうな…
小説が文庫で全3冊、こちらは完結。萬画は1巻目が刊行されている。もちろんすべて石ノ森本人によるものではなく、石ノ森が残した厖大な作品メモや構想ノートをもとに、子息の小野寺丈が小説にまとめあげ、石森プロの早瀬マサトが石ノ森とそっくりのタッチで…
「新潮」12月号掲載。戦後まもないころの、ある家族の引っ越しの記憶を辿る。タイトルは、風水や九星気学でよくないと言われる方位への引っ越しを避けるために、別の場所に一夜だけ宿泊する手法のことらしい。新潮 2012年 12月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新…
六時四十分起床。朝は雲ひとつ見えない晴天。冷え込みはほとんど感じられぬが風の音はがさごそと聞こえている。吹き付けるというよりは、建物たちの壁のあたりにもぞもぞと乱れながらなんとなくぶつかっている、といった具合で、冬の風の刺すような鋭さは感…
六時起床。晴。歩くとやや汗ばむ。今日も朝から湘南で取材。十五時、終了。 高円寺へ移動。内山肛門科クリニックへ。ここ数年は近所の肛門科もついでにやっている内科で軟膏をもらっているだけだったが、明らかに悪化しているので心配になり、専門クリニック…
「グラゼニ」がまたまた盛り上げている。凡田、好投できるのか? 給料は下がらないのか?グラゼニ (1)作者: 森高夕次,アダチケイジ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/05/23メディア: コミック購入: 8人 クリック: 461回この商品を含むブログ (95件) を見…
六時起床。七時三十分、出発。湘南で十四時まで取材。旬ではないが生しらす丼をかっこんでから移動。ゲートシティ大崎のスタバで、日本では8店舗しか導入していないという抽出機と希少らしい豆を使ったドリップコーヒー(スタバのコーヒーの印象ががらりと変…
シム、ウガジンと出会う。ウガジンは宇賀神と書くのかな。異族―中上健次選集〈2〉 (小学館文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー: 小学館発売日: 1998/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (8件) を見る異族作者: 中上健次出版社/メ…
五時五十五分起床。背中が寒い。 朝から書斎に籠もって仕事。だが天気があまりによすぎるので、いつもなら夕暮れ時か沈んでからに行くところを、午前中のうちに散歩に出掛けた。ついでにパンを買い、昼食にした。 午後もひたすら作業。鉛筆とコピーの裏紙の…
忙しすぎてメチャクチャになっているよ事件
だんだん「ゴルゴ13」みたいになってきている。晩期の中上は漫画原作も手掛けていたからなあ。異族―中上健次選集〈2〉 (小学館文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー: 小学館発売日: 1998/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (8件) …
六時起床。頭痛はウソみたいに消えたが、軽く喉が痛む。だがこれもあっという間に消えた。 午前中は仕事。午後はここ数日の寝不足がたたり、ダウンしてしまう。十五時過ぎまで、二時間程度だが仮眠をとったらかなりすっきりした。 十八時、蒲田へ。「丸出だ…
現代風にアレンジされ、リアリティを増し、昭和ギャグ的な要素もある程度抑えられた上で描かれた(抑えられたのはギャグだけじゃないけどね。後述)、21世紀のサイボーグ009。映像表現としては非常に美しく音楽も壮大、ラストあたりで「地下帝国ヨミ編」の伝…
中国へ、沖縄へ……世界が広がる予感。でも、それでいいのか?異族―中上健次選集〈2〉 (小学館文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー: 小学館発売日: 1998/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (8件) を見る異族作者: 中上健次出版社/…
六時三十分起床。若干の冷え込み。少し喉が痛む。 午前中に掃除やら動物の世話やらを済ませ、カミサンと外出。十二時、恵比寿から目黒に移転した猫専門画廊「ギャルリカプリス」http://galeriecaprice.blog72.fc2.com/へ。移転のお祝い、そして月末からはじ…
シナリオライターに、オマエは役者だ、誰かに指示されていないと生きていけない、と指摘されるタツヤ。的を射た指摘だが、彼はまったく動じていない。異族―中上健次選集〈2〉 (小学館文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー: 小学館発売日: 1998/10メディア: 文…
六時三十分起床。肌寒い朝。厳しさはないが、脅しとしては十分。脅しているのは冬、脅されているのは生きとし生けるすべてのもの。 八時三十分、ランニングへ。善福寺川沿いを遡上し、善福寺池から青梅街道にそれて関町へ向かい、吉祥寺のはずれを抜けて五日…
シム、帰化した台湾人の売人にはめられる。異族―中上健次選集〈2〉 (小学館文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー: 小学館発売日: 1998/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (8件) を見る異族作者: 中上健次出版社/メーカー: 講談社…
六時起床。秋の終わりを感じることなく、いきなり冬のはじまりを感じている。季節は少しずつ変わるものではなく、予告なしに奇襲をしかけられてくるようになってしまった。ゆっくりとやって来るのは、春くらいか。 身支度しながら、iPodで「ラジオ版 学問ノ…
宗教のトポロジーから、国家や経済のトポロジーへ。野生の科学作者: 中沢新一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/08/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (27件) を見るアースダイバー作者: 中沢新一出版社/メーカー: 講談社発…
五時五十分起床。ちょっと寝不足気味。窓の結露を拭き取るのがしんどい。 書斎に籠もって仕事。思考がループになりかけ、脳内でのシミュレーションが希薄になりかけ、決断があやふやになりかける。無駄に言葉が多くなる。それでいて、核心が抜け落ちる。軸は…
ミス・パクを殺害し右翼の大物・槙野原に匿ってもらっていた在日二世のシムは、槙野原の命令で麻薬取引をやらされる。台湾人だという売人との会話の中で、シムは戦中日本の軍国主義・帝国主義や大東亜共栄圏といった右翼的なるものをあれやこれやと考えはじ…
五時五十五分、朦朧と起床。ここ数日、睡眠欲ばかり高まっている。要するに眠い。 カミサンは健康診断のため早朝から病院へ。ぼくは仕事。集中して作業していると、あっという間に時間が過ぎる。もちろんそれだけの前進はある。そこに満足感を見いだせればよ…
朝の血圧習慣事件 やっぱり満員事件 たまごかけごはんの日にオムライス事件 ドリンクバーねばり事件 なんかあっさり事件 やっぱり集中事件
コレです。かかりつけ医いわく「パナソニックかオムロンがおすすめ。手首で計測するタイプよりも上腕を締めるタイプのほうが正確。中国製はできる限り避けて」とのこと。中国製と言ったのはノンブランド的なメーカーのことだと思う。信頼性の問題だろう。 で…
「群像」11月号掲載。唐突な宇宙論。ま、唐突の連続なんですけどね、この作品は。群像 2012年 11月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/10/06メディア: 雑誌 クリック: 1回この商品を含むブログ (18件) を見る保坂和志の作品はこちら。
六時起床。晴。昨日ほど冬には近くない。 慌ただしく午前中を過ごし、午後は打ち合わせのため外出へ。長丁場を覚悟していたがあっさりと三十分で終わってしまい、拍子抜けした感覚で帰宅。 夕方、喘息の定期検診。問題なし。しかし血圧がじわじわと高くなり…
宗教と哲学のトポロジー。宗教を一神教・多神教・アニミズムと分けてトポロジー的視点から捉え直す試みに、ハッとさせられた。おもしろいなあ。野生の科学作者: 中沢新一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/08/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回…
自虐的な自己批判的な展開から、自作の、そして自身が抱えていた塙吾良(≒伊丹十三)との関係、反原発/反核といった問題の総決算へとなだれこみそうな流れができつつある。やはり本作が最後の小説、なのだろうか……。群像 2012年 11月号 [雑誌]出版社/メーカ…