2016-02-14から1日間の記事一覧
高村薫「移動販売車」。津島佑子の作品とおなじような世界観。おいやられた高齢者たち、危機的状況にある日本という国、怪しい世界情勢……。どうして暗い未来しか思い描けないのだろう。被災、被曝という状況が未来の新しいステロタイプになってしまっている…
雨。時折強い風で目が覚めた。一度だけ麦次郎に起こされた。六時三十分起床。 すぐに雨はやみ、少しずつ青空が広がりはじめた。高く霞みなく突き抜けていくような冬の青空ではなく、千切れ千切れの雲を抱きつつ霞みながら広がる春の空が広がっている。天気予…
「群像」2016年3月号の巻頭特集。アンソロジー(大半が短編小説だと思うのだけれど)として、津島佑子、高村薫、古川日出男、津村記久子……といった作家たちが短編を書き、ラストには高橋源一郎・奥泉光・島田雅彦による鼎談が掲載されている。 「半減期を祝…