わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

依存症からの脱却/火柱

 八時。今日こそは働かなければならない。気合いを入れて起床。ところが朝からネットがつながらない。テレビも観ることができない。どうやらJCOMの障害らしい。これでは仕事にならないぞ、とブツクサ文句をいいながらも、案外仕事ははかどるので驚く。単なるネット依存症というわけだ。必要なときだけ使えばいい、そう思ったときには復旧していた。
 十一時三十分、「クイーンズ伊勢丹」で買い物。空気は枯れはじめた落葉樹の葉色を反射しているのか、わずかにセピア色。秋色の空なのに、夏のような陽射し。熱帯夜はまちがいない、という熱気に包まれた夏の夕暮れ時を思わせる暑さだ。店内で買い物をするひとたちも、ほとんどが半袖かノースリーブである。昨日は衣替えだったはずだが、いったいどうなっているのか。去年は秋がなかったことを思い出した。真夏から、秋をすっとばして冬が来た。
 午後からまた仕事。夕方、なんとか目処が立った。
 夕食は伊勢丹で買った安い牛肉でステーキ。ブランデーを振り掛けすぎたのか、フランベのときに火柱が立った。三、四十センチならどうということはない。一メートルは上がっただろうか。換気扇につけたフィルターが燃え焦げてしまった。あやうく小火である。
 
 大江健三郎『さようなら、わたしの本よ!』。大江の作品は、なぜか引き込まれる。物語に大きな起伏もギミックもないのに。不思議だ。