表題作。電気馬とはなんなのか、さっぱりわからず。物語の中心にあるらしいのは「OUT」のような遺体解体話なのだけれど、それがテーマの根幹かというとそうではなく。
おもしろい。おもしろいのだが、どこがおもしろいのか、なぜおもしろいのかについて考えることを拒絶する作品。喩えるなら一学年に一人はいた、妙におもしろいのだが個性的すぎて友だちのいないヤツ。そんな作品だった。津島さん、これって最大の賛辞だと思うのですが。
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