わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

佐々木敦「新しい小説のために」第一回 リアリズムの末流

「群像」四月号掲載。2007年ごろから続々と登場しはじめた、新しいリアリズム感覚を持つ作家たち(主には綿矢りさ)の作品を引用しながら、新しい小説とは何なのか、小説の本質がリアリズムだとすれば、新しい小説のリアリズムとは何なのか、いや、何を越えなければならないのか…といったことが、金井美恵子の『小説論 読まれなくなった小説のために』に同調しつつも反旗を翻すようなカタチで展開されている。おもしろかったけど、綿矢りさが苦手なのでちょっとキツかったかな…。そして、なぜ自分は綿矢が苦手なのかがなんとなくわかった。多分、あの過剰な比喩描写がダメなのだ。

群像 2013年 04月号 [雑誌]

群像 2013年 04月号 [雑誌]

佐々木敦
綿矢りさの作品はこちら。ぼくはほとんど読んでいません。