「自由」について。原子論に立つとあらゆる存在は物理法則によって動いているものであり、宇宙誕生の瞬間から物理法則にしたがって動くのであるからすべてはあらかじめプログラムされており、自由意思などというものは存在しない、という考え方などなどを否定し、自由は人間(および一部の生物)の過去を反省し未来に目標を設定しそこに向かって自らの意思で行動すること、およびそこに発生する責任こそが自由だ、と著者は主張する。うん。
作者はカントのような二元論的な世界観に立たず、「モノだけ世界」という視点から、この世界全体の仕組みを解き明かそうとしている…ってことでいいのかな。